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TOPトピックス「何故、組織運営がうまくいかないのか?」それは、リーダーのマネジメントの優先順位にあった・・・。

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2021.01.23

マネジメントコラム

「何故、組織運営がうまくいかないのか?」それは、リーダーのマネジメントの優先順位にあった・・・。

◆組織運営は一筋縄ではいかない

リーダーにとって、年齢もキャリアも性別も違う人たちが働く

組織をまとめるということは、

マネジメントにおいて重要なことは分かっているものの、

なかなか一筋縄ではいかないというのが現状です。

 

しかし、企業運営する上で、土台である組織がうまくいっていないと、

思うような結果が導けないのも事実であり、

リーダーとして何かしらの努力はしているものの、

なかなかうまくいかないというところが事実ではないでしょうか?

 

私もホスピタリティコンサルタントとして、

日々、様々な企業にお邪魔して、いろんな組織を見てきていますが、

「うまくいっている組織」と「うまくいっていない組織」が存在することも事実です。

 

◆上司・部下、お互いの主張は正しいのだが・・・

私が、あるホテルの社長から相談を受けました。

それは、

「組織運営がうまくいっていなくて、結果も出ていないばかりか、

退職者が後を絶たない、何とかして欲しい」

という相談でした。

 

私はまず、その組織に伺い、組織に所属する各メンバーからヒアリングを

実施することにしました。

 

そうすると総じてスタッフが口にしたのが、

1年前に異動してきた上司である支配人に対する不満でした。

「支配人が私たちの言うことを聞いてくれない」

「結果ばかりを私たちに求めて、私たちのことを考えてくれない」

「自分たちのことを叱るばかりで、全然褒めてくれない」

 

一方で、上司である支配人にヒアリングすると、

「私が異動して思ったのが、メンバー全員の考えが甘く、

たるんでいるということです。

ここまで精神をたたき直してきました。」

「会社からは結果を求められているので、私は嫌われ者に徹して、

結果を出すことを最優先に仕事をしています。」

といった回答でした。

 

このように、どの組織も大なり小なり、このような課題を抱えており、

スタッフも、支配人も部下も両者の言い分は正しいと思います。

しかし、これらが原因で結果は下がり、離職者も出ている現実を見れば、

良かれと思ってしているリーダーのマネジメントとしては不合格と言わざるを

得ません。

 

◆効果的なマネジメントの最優先事項とは?

私は、このような組織のリーダーに対して思うことは、

「マネジメントの優先順位を間違えている」ということです。

前者の支配人のマネジメントの優先順位は、

「部下の精神をたたき直して、結果を出すこと」です。

しかし、それがうまくいっていないということは、

やるべきことの優先順位が違うということに他なりません。

 

それでは、リーダーにとってのマネジメントの優先順位とは、

どんなものなのでしょうか?

 

マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱した、

「組織の成功循環モデル」というものがあります。

これは、組織を運営する上で

「好循環をもたらす組織」と、「悪循環をもたらす組織」にはマネジメントに順番があることを

示した理論であり、組織運営において優先順位を考える上で効果的な考え方です。

その循環図は以下となります。

まず、好循環を生む組織のサイクルは、

サイクル1 関係の質・・・お互いを尊重し、気遣い、関係性を高める

サイクル2 思考の質・・・仕事のやりがい、楽しさが感じられる

サイクル3 行動の質・・・自発的に行動する、組織に自ら貢献する

サイクル4 結果の質・・・結果が得られる

 

逆に、悪循環を生む組織のサイクルは、

サイクル1 結果の質・・・結果ばかりを求める

サイクル2 関係の質・・・上司と部下の関係性がギクシャクして悪化する

サイクル3 思考の質・・・上司、部下共にお互いの不満を抱く、やる気が起きない

サイクル4 結果の質・・・結果が得られない、業績が下がる、離職者が生まれる

 

この循環図を見ても分かるように、

前述のホテルの支配人は、典型的な悪循環サイクルのマネジメントをしていて

失敗していることが分かります。

 

従って、上司がまずマネジメントで優先することは、

部下との関係性、メンバー同士の関係性を高める、

つまり、組織全体の関係性を高め、各メンバーが人間関係でストレスを感じない、

働きやすい組織環境をつくることです。

 

それには、ホスピタリティの考え方が有効です。

ホスピタリティは顧客に対するおもてなしや厚遇というイメージがあるのですが、

実はそれだけでなく、「他者の喜びやしあわせに貢献すること」を意味します。

従って、顧客の前に、一番身近に居る組織のメンバーの喜びやしあわせに貢献することは、

お互いの関係性を構築する上でも効果的です。

このホスピタリティを組織の共通価値にすることで、

組織の成功循環の「関係の質」を高めることができます。

 

但し、リーダーによっては、今更、自分の態度を変えて、

部下との関係性を築くことなんてできないと考えてしまうリーダ-も

いることも事実です。

 

そんなリーダーにお勧めは、

まずは、

「朝の挨拶は、明るく元気よく、自分が組織のベスト挨拶をする」

「1日1対話、全メンバーと交わす」

「ありがとうを部下に1日10回以上言う」

ことからはじめてみてください。

すぐには変化を感じなくても、数ヶ月後には成果を実感できるはずです、

もしも、それでも成果が感じられない場合は、

部下のせいににして負の感情を持たずに、

「まだ、自分のアプローチが足りない」と考えてくださいね。

 

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