サービス業の課題を解決に導くコンサルティング

Youtubeチャンネルはこちら お問い合わせ・無料相談 PAGE TOP
TOPトピックス「虚勢を張る」リーダーと 「自分らしくいる」リーダーの違い

TOPICSトピックス

2021.05.09

マネジメントコラム

「虚勢を張る」リーダーと 「自分らしくいる」リーダーの違い

 

あなたがリーダーになって初めて部下を持ったとき、どんなことを考えましたか?
 

私が前職のホテルマン時代に初めて部下を持ったときには、

「自分がしっかりしなければならない」

「強いリーダーシップを発揮しなければいけない」

「部下のお手本となるようにふるまわなければいけない」

 といったことを考えました。

 当時、私は宴会予約の部署に所属していて、その部署で昇格したので、

昨日まで同じ立場で一緒に和気あいあいとやっていた仲間から、

いきなり上司・部下の関係となったのです。

そんな状況に戸惑い、リーダーとしてどうやって立ち回ったらいいか悩んでいまし
た。


 そのとき私が考えに考えて出した結論は、

「メンバーとのそれまでの和気あいあいの関係を捨てて、リーダーらしくふるまう」

ということでした。


 リーダーらしくふるまうと言えば聞こえはいいですが、

当時の私はたんに虚勢を張っていただけでした。

部下側から見ると、昨日まで仲間だと思っていたのに、

急に上からものを言われるようになったわけです。

 

仕事とはいえ、「なんだよ急にえらそうに」などと不満に思うのも無理ありません。

私とメンバーの間には少しずつ距離ができ、関係性も悪化。

業績もそれに伴い、下がっていきました。

 

そんなあるときでした。

昔から私のことをよく理解している取引先の社長さんが、苦しんでいる私の姿を見て、

こう言ってくれたのです。


「船坂さんは、船坂さんのままでいればいいんですよ」

 その言葉で私は救われました。

 それからというもの、私は虚勢を張らずに「ありのままの自分でいよう」と心に決めました。

そして、自分が間違ったことをしたら素直に謝り、

自分が困ったことがあれば部下を頼り、

良いことも悪いこともメンバーと共有するようにしたのです。

 

それから徐々に組織に変化が起こり、お互いに思ったことを言い合える

風通しの良い組織風土に生まれ変わっていきました。

 

その後に勤務経験のない部署に異動になったときも、

知ったかぶりをするのではなく謙虚に分からないことは分からないと部下に聞く、

自分から心を開き、ありのままの自分を知ってもらう、

そういった無理のないふるまいをするようになりました。

 

また、異動したてのときは、「粗」ばかりが気になり、

つい「こうしたほうがいい」と言ってしまいがちですが、

否定せずに、これまでの尽力に敬意を払い、まずは理解を示すことを心掛けるようにもしました。

 

このように飾らない、自然体の私に呼応するように部下も構えずに心を開いてくれるようになり、

異動先でも早く関係性を築くことができたのです。

 

繰り返し述べているように、接客・サービス業はチームワークがサービス品質に大きな影響を

及ぼす仕事です。

 

だからこそ、リーダーと部下がストレス無く、自然体でコミュニケーションを取れる環境が

大切なのです。

 

最近、自分の身の丈以上のリーダーシップを発揮しようと頑張り過ぎて、

疲れ切っているリーダーが多いような気がします。


しかし、私が今まで出会った優秀なリーダーは、

メンバーをぐいぐい引っ張っていくような人ばかりではありません。

「寄り添うこと」

「見守ること」

「優しさ」

も大切なリーダーシップです。


 そして、あなたはウルトラマンでもスーパーマンでもありません。

昨日の自分から変身しようと思わずに、日々自分らしく、

そして自分らしいリーダーシップを見つけてください。

 

きっと自分がリーダーであることに、今以上の喜びがもたらされるはずです。

 

※著書:接客サービス業のリーダーにとって一番大切なこと(PHP研究所)

    ザ・ホスピタリティチーム代表 船坂光弘著 本文再編集

著書『接客・サービス業のリーダーにとって一番大切なこと』絶賛発売中!

 

サービス業のプロが一人ひとりの価値を高め、成果に導く
ホスピタリティ経営・コンサルティング・セミナー・講演のことなら
ザ・ホスピタリティーチーム
ザ・ホスピタリティチーム株式会社

Team Mission Shining Everyday!

私たちは、特別な瞬間も、日常の時間も、
わくわくきらきら輝かせる為に存在しています。

私たちについて