2021.01.07
マネジメントコラム
人材教育を通じて従業員が勝手に育つようになるになるには?
企業にとっては、『人が命』という言葉があるように、
自社で働く従業員が、どのように企業の中で作用するかによって、
結果は大きく変わります。
その中で、人材育成は企業にとっては重大な戦略のひとつです。
これからの時代は、AI化やIT化が加速し、
人による労働力の省力化が図られていくと考えられますが、
AIやITが勝手に稼いでくれて、人は何もしなくてもよい訳ではありません。
AIやITを使いこなすのも結局は『人』。
まして、これからの時代は少子高齢化が進み、
労働人口も減る中で、従業員一人ひとりの生産性を上げることは、
企業にとっては重要な戦略のひとつです。
先日も日経新聞に、「これからは『設備』ではなく『人』に投資する時代である」
と考えている経営者が増えているとありました。
まさに、『人の質』が企業の命運を分けると言っても過言ではありません。
それでは、どのようにして人を育てれば良いのでしょうか?
人材教育といえば、すぐに思い浮かぶのが、
実務の『知識』や『スキル』の教育です。
これはこれでもちろん大切なのですが、
これらはあくまでも手法の伝授であり、
これによって従業員が『やる気』や『モチベーション』や『企業へのロイヤリティ』に繋がるか、
『従業員の内にあるエネルギーを引き出せるか』という観点においてはそうならないと考えます。
それでは、どうすれば良いか、
それには、リーダーのマネジメントの思考を変える必要があります。
それは、本来の人材教育の目的に基づくことが重要です。
人材教育の本来の目的は、
『社会人として、人間として成長させることで、その結果、企業の生産性があがるようになる』
です。
つまり、人を育てるということは、単に知識や経験を増やすということではなく、
その知識や経験を生かして、人材教育を通じて『社会に新たな価値と感動を提供できるようになる』
と考えるべきであり、
ひと言で言えば、人材教育とは『従業員を社会に必要な存在にする』
ということです。
その為に大切なのは、
「部下はリーダーから大きな影響を受けているという認識を強く持つこと」です。
従って、リーダーがすべきことは、
リーダーが部下の前でどう生きるかが重要であり、
リーダーであるあなたが信頼され、尊敬されてこそ、
はじめて、部下はこちらの話しを真剣に聞いてくれると考えるべきです。
即ち、こちらが部下を育てようとしなくても、
部下リーダーから勝手に影響を受けて、それに合ったように育ってしまうということです。
人は自分の力で成長しようとしない限り、成長することはできません。
従って、部下がリーダーであるあなたの姿勢や態度を見て、
その影響を受けて「自分が成長したい」と思えるようにすることが重要なのです。
つまり、リーダーのあり方で部下のあり方が変わるのです。
このような、リーダーの思考と行動を変えるだけで、
部下のやる気や成長も変わり、結果的に成果も変わり、
リーダー自身の成長にも繋がる。
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