2023.09.28
マネジメントコラム
メンバーの気持ちが上がる!「効果的な朝礼のやり方3つのポイント」
1日の仕事が始まる時、「メンバー全員のやる気は満ち溢れていますか?」
サービス業は感情労働であり、メンバー一人ひとりの感情によって生産性は大きく変わります。
したがって、朝の仕事のスタート時に、
「何となく仕事がはじまるのか?」
「よし、今日もやるぞ!」
という気持ちで仕事が始まるかでは、生産性に大きな影響を及ぼします。
その上で効果的なのは「朝礼の活用」です。
朝礼を効果的に活用することによって、メンバーの気持ちを上げて生産性を上げることができるのです。
それではどのような朝礼を実施すれば、みんなの気持ちは上がり、
やる気に満ち溢れた1日を過ごすことができるのでしょうか?
朝礼のやり方や内容は、業種や職種によっても様々ですが、
私がホスピタリティコンサルタントとしてお勧めする朝礼のポイントを特別に解説させていただきます。
ポイント① 挨拶を工夫する
メンバー全員が「今日も頑張ろう!」と思えるかどうかで重要なのは、「お互いの心の栄養を満たす」行動であり、
その上で朝の挨拶はとても重要です。
皆さまは、交流分析の「ストローク」はご存じでしょうか?
この交流分析は相手を心地よくする心理学で、ストロークというのは、
自分の言動、行動、態度を通じて相手の心を満たすことを意味します。
具体的には、
「相手の目を見る」
「相手の名前を呼ぶ」
「相手に笑顔を向ける」
こういった一つひとつの行動が増えれば増えるほど、相手の心の栄養を満たされていくということになります。
したがって挨拶も、ただ「おはようございます!」と言葉にするだけでなく、
「目を見て!」
「笑顔で!」
「名前を呼んで!」
といったストロークを増やすと、相手の心の栄養は満たされていきます。
ある企業では朝礼の最後に「今日も頑張りましょう!」という掛け声と共に、
メンバー全員で「グータッチ」をして気持ちを上げている企業もあります。
このような、ちょっとした挨拶の仕掛けでみんなが笑顔になり、
気持ちよく始業できるという効果をもたらします。
ポイント② 全員参加型にする
朝礼と言えば、上司がメンバーに業務連絡や顧客情報を一方的に伝えるといったイメージが強く、
メンバーはその話しを受け身で聞いているといった印象です。
これはこれで大切なのですが、これだけではメンバーのやる気は高まりません。
そこで大切なのは、メンバー全員を巻き込んで参加型にするといった方法です。
例えば、朝礼でテーマを決めて発表、共有するケースがあります。
「最近嬉しかったこと」
「最近楽しかったこと」
「最近ハマっていること」
といったテーマを決めて発表、共有することで、相互理解やコミュニケーションの活性化に繋がります。
また自分の顧客体験から、「最近嬉しかった接客サービス」を共有している企業があります。
これを毎週曜日を決めて各自が発表することで、メンバーに普段から接客サービスにアンテナを立てる意識付けをし、
その体験を自分達の接客サービスに活かし、付加価値向上を図っています。
また毎日朝礼で企業理念の唱和を行っている職場もありますが、
ただ唱和しているだけで、あまり意味を成していない企業も散見されます。
しかし企業によっては、企業理念の意味や行動指針の意味を各自が考えて発表し合うケースもあり、
メンバーの企業理念に沿った行動を促すこと、仕事の意味や目的意識の醸成を図る上で効果的な取り組みとなっています。
このように業務報告や顧客情報の共有ではなく、メンバー全員が参加型の朝礼にすることで、
メンバーの主体性が生まれ、やる気にも繋がります。
また前述の事例のように、
「職場内のコミュニケーションが乏しい」
「マニュアル通りのサービスで付加価値が提供できていない」
「企業理念に沿った行動が伴っていない」
といった職場の課題の解決施策を朝礼に組み込むことで解決にも繋がるのです。
ポイント③ 目標をつくる
毎日の仕事が同じことの繰り返しでルーティンワーク化してしまい、
ただ1日の仕事を「こなす」だけといった職場も見られます。
その原因のひとつに「1日の仕事に目標が無い」ということが挙げられます。
「今日、何を目標に仕事をするのか?」
この目標があるか無いかで、やる気はもちろん生産性にも大きな影響を及ぼします。
この朝礼での目標設定も色々な工夫をしている企業があります。
例えば「今日の接客で心掛けること」といった目標を発表、共有するケースでは、
「今日は、お客様をできるだけ名前で呼ぶようにします!」
「今日は、ワインをお客様にお勧めして5本販売します!」
といったメンバー自身が決めた目標を発表し、終礼の時に振り返りをする。
このような会社や上司からの指示命令といった目標設定ではなく、
自分自身で目標を決めて発表することで、仕事を主体的に取り組むこと、
達成感を味わうことに繋がります。
いかがでしたでしょうか?
単に「朝礼」といっても、やり方によって、メンバーのやる気や生産性に大きな違いをもたらします。
現状、サービス業はシフト制が多く人手不足の為、メンバー全員参加のミーティングの機会が少ない中で、
如何に朝礼の時間を効果的に活用するかどうかは組織運営に大きな影響を及ぼします。
ザ・ホスピタリティチーム㈱では、接客サービス業の組織運営に関するコンサルティング、
研修のサービスを提供しておりますのでお気軽にお問合せください。
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