2024.03.03
ホスピタリティコラム
「不機嫌」を「ご機嫌」に変える思考法とは? ~ホスピタリティで自分も周りもハッピーになる思考習慣を身に付ける!~
人間誰しも多かれ少なかれ、機嫌の良いと悪い日があるものです。
しかし接客サービス業にとっては、
自分の機嫌の良い時は笑顔でお客様に接客サービスを提供できるのに、
不機嫌な時は、不愛想な接客を提供してしまう。
これでは、日によって接客サービスの品質が変わってしまいます。
つまり、接客サービス業というのは感情労働であり、自分の機嫌ひとつで、
サービスの品質やお客様の満足度も変わってしまうということを、まずは理解することが重要です。
しかも人間には、ミラーニューロンという神経細胞が存在しており、
その不機嫌な人の感情は、一緒に働く仲間やお客様にも伝播し、
その機嫌の悪い人だけの問題ではなく、職場や店舗全体の雰囲気に影響を与えるので注意が必要です。
そういう私も前職のホテリエ時代は不機嫌な態度を部下に示していた時期がありました。
それは不機嫌な態度を示すことで、
「部下から話し掛けられないようにする」
「部下から意見や苦言を言わせないようにする」
といった自分の都合の悪いことから自分を守る為に不機嫌な態度を示していました。
しかし、ある時気づいたは、「不機嫌でいることに何もメリットがない」ということです。
自分が不機嫌でいることで、仲間は寄り付いてこないし、場の空気も悪くなる。
そして、不機嫌な態度を周りに示している自分も決して楽しいわけでも、愉快でもありません。
そして、感情はコントロールできるということも理解しておくことが重要です。
部下に不機嫌な態度を示していても、自分の上司が事務所に入ってきた途端に手のひらを返したように急にご機嫌な態度に変貌する人もいます。
不機嫌という感情はその時に起こる事象によって、自分の中で勝手に生まれ、コントロールできないように考えがちですが、
実は、自分の感情は自分で決めているのです。
そして、「不機嫌な日」は悪いことが起こり、「ご機嫌な日」に良いことが起こるといった、
引き寄せの法則があるということは様々な著書でも紹介されています。
実際、私の経験上でもネガティブマインドの時に限って悪いことが起こり、ポジティブマインドの時に良いことが起こるということを実感しています。
このように、自分の感情は自分で決めていること、不機嫌でいることに何もメリットが無いことに気づくことが重要です。
そして、いつもご機嫌でいる為に大切なのは「ホスピタリティ」の考え方を自分の思考・行動習慣に取り入れることです。
ホスピタリティは、相手に対しての尊重や承認をベースとした思いやりや気遣いを意味します。
その上で、私がいつもご機嫌でいる為に心掛けているのは「目の前の出来事を感謝で受け取る」ということです。
「今日も仲間のみんなが出勤してくれている、ありがたいな」
「今日もお客様が来店してくださる、ありがたいな」
「上司に叱られた、自分の事を想って言いにくいことを言ってくれてありがたいな」
このように、目の前で起こることを「当たり前」や「不満」として捉えるのではなく、
感謝で受け取ることで、自分の不機嫌な感情は払拭されるようになります。
そして、ホスピタリティの大切な価値観は「誰かに貢献することが、自分自身の喜びになる」ということです。
人間は、脳に前頭前野内側部という部位があり、誰かに貢献したり、誰かに喜んでいただいた時に喜びを感じるという脳の構造になっています。
したがって、自分の機嫌の悪さによる態度や行動によって誰かに不快な想いをさせてしまうことは、決して自分にとっても喜ばしいことではないのです。
「自分が周りに影響を与えている」という自覚を持ち、良い影響を与えることが自分にとっての他者への貢献に繋がり、
自分の笑顔によって周りに笑顔になることが、自分自身の精神的報酬となり、喜びとなる。
ホスピタリティを自分の思考、行動に取り入れることで、自分の不機嫌を撲滅し、自分も周りもハッピーになる。
是非、取り入れてみてください。
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