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TOPトピックスサッカー日本代表・森保一監督に学ぶリーダーシップとは?

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2022.12.08

マネジメントコラム

サッカー日本代表・森保一監督に学ぶリーダーシップとは?

カタールで行なわれたサッカーワールドカップ。

念願のベスト8は果たせませんでしたが、

日本の躍進の背景にある森保一監督のリーダーシップが注目を浴びています。

 

何故、森保ジャパンは死の組と言われたドイツ、スペインを含む

強豪国を破って、決勝リーグに進出できたのでしょうか?

森保監督のリーダーシップには、これからの時代に成果を導くリーダーとしての

マネジメントのヒントが隠されています。

その4つの核心について解説させていただきます。

 

1.目的と目標の共有と浸透

今回のワールドカップの日本の目指す目標は、決勝リーグに進出を果たし、

ベスト8に入ることでした。

 

しかし、森保監督は目標だけではなく、目的を掲げ共有していたのです。

その目的とは、

「我々のサッカーを通じて日本国民を笑顔にすること」

「日本国民にベスト8という、まだ見ぬ景色を見てもらうこと」

「子供達が我々のサッカーを見て、サッカーを好きになってもらうこと」

 

これらに共通しているのは、森保監督は「自分たちの為にサッカーをしていない」

ということです。

国民の笑顔、日本の誇り、サッカーというスポーツの地位向上といった、

「他者貢献」がベースとなっています。

 

これらは、森保監督だけでなく、吉田キャプテンからも何度も聞かれた言葉でもあり、

この目的はチーム内にも浸透しています。

単なる「ベスト8」という定量的な目標ではなく、

選手全員が「共感」できる指針、北極星である目的を掲げ、

それを果たして「日本国民、サポーターを笑顔にすること」が

我々の喜びであり使命だとしたところに、選手達が最後まで諦めずに、

個々の力を最大限引き出せた要因があったのではなでしょうか?

 

それは、最後、クロアチアに負けた際の負けた際に森保監督自ら、

サポーターの皆さまに深々お辞儀をした、その姿勢に現われています。

 

これを私たちの仕事に置き換えると、

「何の為にこの仕事をしているのか?」

「目標を達成することにどんな意味があるのか?」

を明確にして、メンバーに共感を得て共有することの重要性を示しています。

 

2.選手を支えるサーバントリーダーシップ

森保監督自らインタビューで、自分はカリスマではない、

トップダウンではなく「みんなで頑張ろうという雰囲気作りに努めた」

コメントしています。

 

そのリーダーの姿勢が選手達への指示・命令ではなく、

選手たちの自主性、自発性に繋がったと考えられます。

 

特に、その森保監督の姿勢がベテラン勢の長友選手・川島選手達に伝わり、

本来のスポーツ界の縦社会を考えるとベテラン勢は威張っている印象を持ちますが、

ベテランが率先して、自分を捨てて若手を支えて盛り立てていた姿が印象的でした。

 

若手がベテランに臆することなく、若手自身が自然体でホールネスな自分で居られること、

チーム全体の心理的安全性を高めたことも結果に結びついた要因であると考えます。

 

このようなリーダーシップこそ、スターバックスコーヒーも採用している、

「サーバントリーダーシップ」であり、リーダーは部下を管理・統制するのではなく、

部下を支援、サポートして、部下の自主性、持てる力を引き出し成果を導くリーダーシップ

であり、これからの不確実なVUUCA時代には効果的なリーダーシップです。

 

3.日本の強み「和」を生かし切った戦略・戦術

森保監督からよく聞かれた言葉で印象的だったのが「和の力」という言葉です。

和とは、互いに相手を大切にし、協力し合う関係にあること。

 

まさに日本は個々の身体能力は海外チームに劣りますが、

チームの力、まさに「和の力」で勝ってきたという歴史があります。

 

今回で言えば26人全員で戦うこと、日本の「和」の強みを生かした戦い方が、

勝利を生むことを証明しました。

 

私たちの仕事に置き換えた時に、20世紀に欧米から成果主義を取り入れ、

組織の力よりも、個の力、実力主義に移行した結果、

本来の日本の強みであった「和」を重んじた、家族的経営が失われてしまった

という現実もあります。

 

今回、森保ジャパンが示してくれた、日本の強みである「和の力」を組織運営に

生かすことが、これからの日本の強みを生かして勝ち抜く組織戦略となる。

私たちは、ここに立ち返る必要があるのではないでしょうか?

 

4.個と組織の融合

今回の森保ジャパンの戦い方で特徴だったのが、前半は守りを重視し、

後半は、まるで違うチームのような攻撃的なチームに変身して勝利する戦術でした。

 

この戦略・戦術を行なう上で重要なのは、

①選手の特徴や強みを理解すること。

②適材適所の場面で期待を告げて抜擢すること。

③選手達が監督の期待を理解して、その役割を全うすること。

 

森保監督もインタビューで「個を大切にしながら組織的に戦う」という言葉を残しています。

つまり、個々の強みを生かしながら最終的には「和の力」、組織力で勝つことを実証しました。

その根底にあるのは、監督と選手の信頼関係です。

 

吉田キャプテンも、今まで出会ってきた監督の中で最高の監督という言葉の通り、

監督とキャプテンの信頼の絆の深さがチームをひとつにしたとも言えるでしょう。

 

私たちもビジネスの現場で、部下のことをどこまで理解しているか?

部下を生かす仕事内容、役割の与え方ができているか?

その上司の期待を部下がきちんと理解し、リーダーとの信頼関係の中で、

最高のパフォーマンスを引き出せているか?

学ぶべきところは多いのではないでしょうか?

 

最後に、このようなチームワークは、「ああしろ」、「こうしろ」と監督が命令した訳ではなく、

「自然発生的」に選手、コーチ、スタッフ全員が自分がチームの為にできることを主体的に考え、

誰からともなく自らがチームの為に尽くす風土ができたということでした。

これこそが究極のリーダーシップであり、メンバ-全員が目的、目標に向かって、

自主的に自分の役割を果たす組織は、指示・命令・管理ではなく、

目的・目標に共感したメンバーの力が発揮できる環境を創り、

そのメンバーの力を信じて支援・サポートすることが、

これからの時代のリーダーに求められることではないでしょうか?

 

ザ・ホスピタリティチームでは、リーダー育成に関する研修やコンサルティングの

サービスを提供しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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