2022.02.17
マネジメントコラム
アフターコロナでホスピタリティが重要な理由
ホスピタリティは、相手への尊重や承認といった、
どんな相手でも、その存在を認めて受け入れることを意味します。
それは、相手に対して「もてなす」ことや、「思いやり」を持つこと、
そして「気遣う」ことなどが挙げられます。
その相手に対する、相手を想う自分自身の行動が、相手に伝わり、
それが、「ありがとう」といった感謝の言葉や、相手が喜んでいる「笑顔」が自分への精神的な報酬に繋がり、
自分自身の承認欲求を満たしてくれます。
このような、相手の事を考え、相手の立場に立って考え、相手が喜んでもらうことを率先的に行動する
「他者との向き合い方」が、もっと社会に広がれば、お互いが気持ちの良い人間関係を築くことができ、
社内の良好な人間関係により、心理的安全性の高い、楽しく、働きがいのある職場環境が作れたり、
お客様との信頼関係による顧客満足度やリピート率アップに繋がること、
もっと、広い意味で言えば、社会にもっとホスピタリティの考え方が広がれば、
人間関係のこじれによる犯罪も減少したり、お互いが気持ち良く毎日を過ごせるようになります。
これから更に進む成熟した時代には、モノによる物質的な満足ではなく、心による精神的満足が求められる時代です。
その上で、「人として」ホスピタリティを体現することは、平和で心が豊かな社会を構築する上で、
重要な考え方であることは間違いありません。
特にこのコロナ禍で、時代は10年後にいきなりワープしたとも言われているほど、
私たちにとっても大きな変化がありました。
・ソーシャルディスタンス
・非接触
・デリバリー
・AI化
・DX化
・省人化
・リモート
・マスク接客
コロナ後に、これらの事が無くなるとは考えにくく、
これらの中では、これからの世の中のスタンダードになると認識しておいたほうが良いものの
ほうが多いでしょう。
これらを見ると、一見、人との関わりにおいて、
「人と関わらないほうが良い」
「省人化して効率化したほうが良い」
など他者への「おもてなし」や「気遣い」といったホスピタリティとは真逆の方向に進むように見えます。
しかし、実は、このような世の中になればなるほどホスピタリティが求められる時代になるのです。
その大きな理由としては「人間本来の欲求への回帰」が挙げられます。
この2年間、学生にとっては、運動会、修学旅行、卒業式、入学式といった学校行事が全て制限がかかり、
通常は学校行事で撮影される写真で製作される「卒業アルバムに載せる写真が無い」といった
悲痛の声も聞こえてきます。
しかし「人は人によってのみ、大きな喜びやしあわせを得られる生き物」です。
実際、自分が生きてきた人生の中で喜びやしあわせを感じた時は、
「みんなで甲子園を目指して高校野球ができたこと」
「自分の結婚式で多くの参列者から祝福されたこと」
「子供の運動会で一生懸命走る娘の姿を見た時」
このように、自分ひとりで完結することはひとつもなく、
誰かとの関わりの中で喜びやしあわせを感じたことばかりです。
従って、これは人間としての不変の欲求であり、決して変わることはありません。
その上で、このホスピタリティというのは、まさに人と人がお互いに良い関係性を築き、
お互いの喜びやしあわせを実感するために大切な考え方です。
少子高齢化やAI化や省人化が進み、人との関わり合いが減るからこそ、
「今までよりも質の高い人間関係」が求められ、
その上でホスピタリティは大きな役割を果たします。
ザ・ホスピタリティチーム(株)では、ホスピタリティに関する研修やコンサルティングのサービスを提供しております。
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