2022.09.03
マネジメントコラム
【あなたはどのタイプ?】自分が何のためにホスピタリティを提供するかが分かる4つのタイプ分け!~なぜ、あなたはホスピタリティを提供しなければならないのか?~
誰しもお客様をはじめとする「他者に喜んでもらいたい」という想いを持っており、
他者に尽し、貢献した相手の笑顔や感謝といった喜びが自分の喜びやしあわせに繋がっています。
そのような「相手への貢献が自分の喜びになる」生き物は人間だけであり、
それは脳科学でいう社会脳という脳の仕組みが、ホスピタリティの提供に深く関係しています。
この社会脳とは、自分と他者、そして社会を結ぶ脳の動きと言われています。
この社会脳の役割は自分と他者のかかわりを調整しながら、自分が会社や地域などの集団の中で、
意味のある存在になる為の働きをしています。
つまり、「集団の中で自分を認めてもらう」ための脳の動きということです。
そして、この社会脳の働きとしての最大の特徴は、
「人のために尽すことに大きな喜びと幸福を感じる仕組みになっている」という点です。
従って人類の頭の構造の中が、ホスピタリティを提供すべき頭の構造になっているのです。
一方で、いいサービスを、ホスピタリティを提供しようと一括りに考えがちですが、
実は、ホスピタリティを提供する理由や意味、動機付けは、人それぞれ違い、
そのタイプは4つの分類に分けることができます。
ここでは、そのタイプ分けを解説いたしますので、
自分はどのタイプか考えながら読んでください。
1.貢献型タイプ
この貢献型タイプが、ホスピタリティを提供する上で一番多いタイプであり王道です。
このタイプの特徴は、
「お客様に喜んでもらいたい」
「相手に喜んでもらいたい」
という思考が強く、
「他者に貢献して喜んでいただくことが、自分の喜びに繋がる」
と考えて仕事をしている方です。
次の質問に当てはまる方はこの「貢献型タイプ」となります。
□ お客様に喜んでいただくことが自分のこの仕事の喜びややりがいとなっている。
□ 仲間の誕生日などは記録しておいて、何かしらのお祝いをしてあげたいと思っている。
□ お客様に、いつも「何かしてあげたい」という思考が強い。
□ 職場で、機嫌、不機嫌はなくいつも明るく元気に振る舞っている。
2.成長型タイプ
ふたつ目は自分の成長に興味関心が強いタイプです。
一見、自分の成長とホスピタリティとは関係ないのでは?
と感じるのですが、実は大きく関係してくるのです。
仕事における成長とは、自分の知識、スキル、マインドが昨日の自分よりも、
上達していることを意味します。
例えば、飲食業で新人の時にワインの知識が無かったのが、
ワインを勉強して知識をつけて、お客様に美味しい料理とワインとのペアリングで、
ワインをお勧めできるようになったというケースなどは、
自分の成長で、ホスピタリティの提供度合いが上がったということを意味します。
従って、自分が成長することは、自分の為でもありますが、
お客様の為でもあり、お客様のホスピタリティのレベルアップにも繋がるのです。
次の質問に当てはまる方は「成長型タイプ」です。
□ 自分を高める為に常に知識やスキルをつける勉強をしている。
□ 自分には「なりたい自分」や「自己実現」等の目的が明確にある。
□ お客様に今よりも、自分の接客サービスでもっと喜んでもらいたいという想いが強い。
□ 現状の自分に満足していない。
3.承認型タイプ
3つ目は、他者から自分のことを認められたい思考の承認型タイプです。
この承認欲求の高いタイプの方もホスピタリティを提供する上においては、
比較的多くいるタイプです。
この「承認」と「ホスピタリティ提供」の関係は、
承認は、「自分が認められたい」「自分がお客様から必要とされたい」
といった思考が強いので「相手から認めてもらうこと」が自分の喜びであり、
その為にお客様や他者に尽して「喜んでいただくこと」は「承認されている」ということとイコールであり、
自分のホスピタリティの提供理由に繋がるということになります。
次の質問に当てはまる方は「承認タイプ」です。
□ お客様に「あなたに逢いに来た」「あなたにお願いしたい」と言われたい。
□ 出世や肩書き、社会的地位にこだわる。
□ アンケートや人事評価などの他者からの自分への評価が気になる。
□ 自分が必要とされるのであればと思い、何でも基本的には引き受ける。
4.自利型タイプ
そして最後の4つ目が、自分の利益が結果的に他者の利益にも繋がる「自利」タイプです。
利己、利他、自利の意味と違いは下記の通りです。
利己・・・自分の利益を中心に考えて自分の利益を追求する。
利他・・・自分の利益ではなく、他者の利益を優先して追求する。
自利・・・自分の利益の追求が、結果的に他者の利益にも繋がる。
ホスピタリティを提供する上で、自分の利益だけを優先する「利己」的な思考では、
高いホスピタリティを提供することは難しく、
「利他」、自分よりも相手の利益を考える、まさに「貢献型」が望ましいということになります。
しかし、もうひとつの「自利」という考え方は、自分がやりたい事を追求することが、
結果的にお客様をはじめとする、他者の利益に繋がり、ホスピタリティの提供に繋がることを意味します。
例えば、自分が小さいころに両親と行ったホテルで会ったホテルマンが格好よくて、
憧れてホテルマンになり、その好きな仕事をすることで自分自身のステイタスという「自利」を満たし、
結果的に、好きなことを仕事にすることでキラキラ輝いた接客となり、
お客様を喜ばせること、つまりホスピタリティの提供に繋がっているということになります。
次の質問に当てはまる方が「自利タイプ」です。
□ 自分の好きなことが、今の仕事になっている。
□ 今の自分の仕事はとても楽しい。
□ 今の自分の仕事にストレスを感じない。
□ 自分の仕事を通じて、お客様が喜んでくださっているという実感がある。
いかがでしたでしょうか?
自分自身が「何故、ホスピタリティを提供するのか?」
そのホスピタリティを提供する自分自身の軸が分かれば、
自分のやる気やモチベーションのコントロールにも繋がります。
そして、ホスピタリティの提供は「相手に尽す」ことではありますが、
自己犠牲の上に成り立っているのではなく、
自分の「成長」「承認」「自利」に繋がっていることを考えると、
最終的には、「お客様や他者の為に尽すことは、自分の為になる」
ということも分かります。
そして、これらのタイプはひとつに分類されるだけではなく、
ホスピタリティの提供理由はいくつあっても良いのです。
自分のタイプを理解して、お客様の為、自分の為にホスピタリティの提供に
研鑽してくださいね。
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