2020.10.03
マネジメントコラム
効果的な『叱り方』8つのポイント
『どうやって叱ればいいのか?』
よくリーダーから相談されるひとつです。
この時代のマネジメントでは、
部下に対して『褒めなさい』とは言われますが、
効果的な叱り方についてはあまり触れられていません。
また、下手な叱り方をすると、
『パワハラだと思われてしまう』
という懸念もあり、易々と叱ることもしにくい環境もあります。
それでは、効果的な『叱り方』とはどのようなものなのでしょうか?
それには、8つのポイントがあります。
① 感情的にならない
『怒る』と『叱る』の違いは、
『怒る』は、自分の思い通りにならない怒りを相手に感情的にぶつけること、
『叱る』は、相手を良い方向に導く為のフィードバックです。
従って、怒ることはマネジメントにおいて効果的ではありません、
パワハラにおいても『感情的に怒る』ことが、部下にとってパワハラに
受け取られることが殆どです。
② 人前で叱責しない
他のスタッフもいる前で叱責することは、『見せしめ』にもなると、
積極的に実践しているリーダーも居ますが、注意くらいならまだしも、
人前でそのスタッフを怒鳴るといった行為は、
決して効果的なマネジメントとは言えません。
できれば別室に呼んで、感情的にならずに叱るように心がけましょう。
③ 感謝や愛情を示す
『叱る』ことは、上司にとっても、部下にとっても、
マイナスの感情に陥りやすいものです。
従って、叱る最初か、最後には、
『いつも感謝しているよありがとう』
『いいところが沢山あるだけに、そこだけ直して欲しい』
といった、感謝や愛情を口に出して言うことで、
部下は上司からのアドバイスを前向きに受け入れられるようになります。
④ 部下の行動について叱る
叱る際には、普段、その部下に想っている様々な不満が、
芋づる式に出てきてしまい、論点がブレる場合がありますが、
あくまでも、『いけなかった行動や事実』に対して叱るように心がけましょう
⑤ 部下の協力をあおぐ
部下に対して『いいから、言うことを聞け!』ではなく、
『お客様にもっといいサービスをする為に』
『もっと、いい職場にする為に』
是非、協力をして欲しいというスタンスで、
協力をあおぐことで、部下は前向きに改善に取り組みます。
⑥ リーダーの至らなさも認める
リーダーも完璧ではありません、
その部下と同じようなミスをしたことがあるのであれば、
その失敗談を話した上で叱ることで、上司に対する共感が生まれ、
部下の行動変容を促します。
⑦ 同じことで叱るのは1回を基本とする
部下の失敗に対して、一度叱ったのに、
同じことを何度も繰り返して、くどいくらいに言い続ける上司がいますが、
基本的には、1回叱責した事象に関しては、それで様子を見て、
また、同じ失敗が繰り返されるようであれば別ですが、
お互いに後に引きずらないことが大切です。
⑧ 最後は和やかに締めくくる
上司は部下に反省を促したいが為に、
部下を落ち込ませた状態で場を締めくくる場合が多いのですが、
最後は、
『期待しているよ』
『君ならできるはずだ』
『君の成長に繋がるから頑張ろう!』
といった、前向きな言葉、雰囲気で締めくくることが重要であり、
その後の接客などに引きずらないように配慮しましょう。
このような点に注意をすることで効果的な叱り方が叶います。
『叱る』ことは、あくまでも部下の成長の為の『フィードバック』であり、
愛情表現です。
常に、上司が部下と良好なコミュニケーションを図り、
信頼関係を構築する努力があってこそ、
フィードバック(叱ること)が効果的に機能します。
そこには、部下へのホスピタリティが重要です。
ザ・ホスピタリティチーム(株)では、リーダー向けのマネジメント研修や
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