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TOPトピックスホスピタリティの起源とは?~ホスピタリティマインドが人生を好転させる?!~

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2023.10.14

ホスピタリティコラム

ホスピタリティの起源とは?~ホスピタリティマインドが人生を好転させる?!~

ホスピタリティという言葉自体はヨーロッパが発祥であり、

ホスピタリティの起源は、その昔、中世ヨーロッパにイスラム教、キリスト教、ユダヤ教の聖地、

エルサレムがありました。

 

そのエルサレムの巡礼に世界各国から人々が訪れたのですが、

その旅の途中に、まだホテルや病院が無かった時代、

旅人の宿泊する場所を提供した、

また、病気の怪我をした人を介抱した場所がありました。

それが、街の教会や修道院だったのです。

 

そのような人々を受け入れた神父は、

お金儲けが目的ではなく、困っている人が居たら、自ら主体的に手を差し伸べたのです。

これが、ホスピタリティの起源と言われています。

 

従ってホスピタリティは、

「他者を喜んで受け入れる異人歓待」

「自分の損得ではなく、主体的に相手を想い行動すること」

を意味し、それが日本の客人を厚遇して喜んでいただく「もてなし文化」と同じ意味を持つということから、

ホスピタリティを和訳すると「おもてなし」ということになったと考えられます。

 

それでは何故、人間は「誰かの為に利他的な行動をするのでしょうか?」

 

中野信子氏の著書「科学がつきとめた運のいい人」では、

「運のいい人は利他的行動をとる」とあります。

その理由として、人間は利他的行動をとることで、脳に良いことが沢山起きるそうです。

人の脳は、褒められたり、他者から良い評価を受けた時に、お金を受け取ったと同じような喜びを感じる。

それは、他者から褒められたり評価を受けなくても、自分自身の評価でも同じことが起きる。

その理由として人間の脳には、前頭前野内側部(ぜんとうぜんやないそくぶ)という自分の行動を評価する部位があり、

この部位が「よくやった!」「すばらしい!」といった自分の行動を評価すると、大きな快感が得られるのだとあります。

 

また、利他的行動で相手が喜んでくれた場合には、脳内のミラーニューロンという、

他人の心を理解する能力のもととなっている神経細胞があり、その働きによって、

相手の喜びを自分の喜びのように感じるようになっているそうです。

 

また、その本には京都大学の藤井聡教授の著作内の「他人に配慮できる人は運がよい」

ということにも触れています。

藤井教授は、「配慮範囲が広い人ほど運がいい」という結論を導き出しました。

これは、人間関係において、社会的・心理的に距離の近い人、遠い人がいて、

家族や恋人はこの距離がもっとも近く、続いて友人、会社の同僚、知り合い、他人といった具合に、

その距離は遠のいていきます。

 

このような私たちが関わりを持つ人間関係において、どれだけ広く配慮できているかどうか、

その範囲の広さによって「人の運が決まる」という仮説を藤井教授は立てているのです。

自分のことばかりを考え、目先の損得にしか関心の無い人は「配慮範囲の狭い人」です。

一方で、自分のことばかりではなく、家族や友人、他人や社会のことまで考えられる人は配慮範囲の広い人です。

 

配慮範囲の広い利他的な志向を持つ人は、良い人間関係を持続的に築けるため、

自分の周囲に良質なネットワークをつくることができ、

困った時に助けてもらったり、頼みごとをお願いできる人が多かったり、

それが「運の良さ」に繋がっていると考えられています。

 

話しをホスピタリティに戻しますと、

ホスピタリティは、

「他者の喜びやしあわせに貢献することで得られる、自分自身の喜びやしあわせ」を意味します。

私たちがお客様や一緒に働く仲間のことを想い、その人たちの喜びやしあわせに自分自身の行動で貢献することで、

相手からの「笑顔」や「ありがとう」の言葉が、脳の前頭前野内側部やミラーニューロンを刺激して、

自分自身の大きな喜びに繋がる。

 

また、そのような相手の立場に立ったホスピタリティ的行動の積み重ねが、自分の「配慮範囲」を広げること、

自分の社会的・心理的距離の近い人を増やすことに繋がり、

良好な人間関係、広いネットワークを構築できることで、運を引き寄せられる人になれます。

 

このようなことからも分かるように、ホスピタリティは顧客に対する「おもてなし」や「厚遇」といった意味合いではなく、

自分自身の思考と行動の軸とすることで、自分自身に良いことが沢山起きることに繋がるのです。

 

そういう私も、ホスピタリティチームという会社を開業して15年経ちますが、

おこがましくも「ホスピタリティ」という言葉を社名に起用したことから、

「ホスピタリティを体現するには何が必要なのか?」を常に考えてきました。

今でも、自分自身がホスピタリティを語るには至らないことばかりですが、

ひとつ言えるのは、私がこのホスピタリティを思考と行動の中心に置いたことで、

「喜びやしあわせを実感することが増えた」ということは間違いありません。

 

それは、自分が利他的、ホスピタリティ的行動を意識することが以前よりも増えたので、

相手からの「笑顔」や「ありがとう」の言葉をいただくことが増え、

精神的に満たされる機会が増えたからに他なりません。

 

このように、ホスピタリティの考え方は顧客サービス品質の向上という側面だけでなく、

自分の人間としての価値を高める為、これからAIやロボットに囲まれて生きていく社会の中で、

私たちが人間らしく「しあわせに生きる為」に必要な考え方でもあると考えます。

誰かの為に尽くすということは、結局、一番自分の為になるということなのです。

 

ザ・ホスピタリティチームでは、ホスピタリティに関する研修、コンサルティングサービスを提供しておりますので、

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