リーダーは部下に期待するが、見返りは求めない ~ 部下が自ら動きたくなる”関係の質”のつくり方 ~

2025.12.04

リーダーは部下に期待するが、見返りは求めない ~ 部下が自ら動きたくなる”関係の質”のつくり方 ~

マネジメントコラム

〈ホスピタリティ・リーダーシップの真髄〉
― 部下が自ら動きたくなる“関係の質”のつくり方 ―

 

■リーダーは部下に期待するが、見返りは求めない

ホスピタリティ・リーダーシップとは、
部下の“輝き”によって生産性を最大化するリーダーシップです。

                                                                                        
この輝きは、やらされ感ではなく、部下自身の主体性から生まれます。
そして主体性は、リーダーとメンバーの「関係の質」によって決まります。

                                                                                        

まず押さえたいのは、リーダーシップとマネジメントの違いです。
マネジメントは、業務を指示し管理し、目標やルールによって外発的に動機づける行為です。
もちろん、組織運営において欠かせない役割です。しかし今の時代、それだけでは不十分になっています。

                                                                                        

一方のリーダーシップとは、
部下の主体性を引き出し、成長を支援し、内発的な動機を生み出すことです。

共感と信頼に基づいた関係の中で、部下が「自分の意思で動きたくなる」状態をつくることこそリーダーシップの役割です。

テクノロジーが進化し、少数精鋭で高度な仕事を進める組織が増えている今、
外発的な動機づけだけでは限界があります。

                                                                                        

成果を出すためには、メンバーの内側から湧き上がるエネルギーが必要になるのです。

そしてその源泉こそが「関係の質」であり、
相手への尊重や承認、思いやりや配慮といったホスピタリティが決定的な役割を果たします。 

                                                                                         

■リーダーは部下に期待するが、見返りを求めない

ホスピタリティとは、“損得を超えて相手に尽くすこと”です。

                                                                                        

相手に喜んでもらいたいという純粋な気持ちで行動する姿勢です。

この行為は一見すると自己犠牲のように見えるかもしれませんが、実はそうではありません。

                                                                                        

自分が相手に尽くすことで、相手が喜んでくれた時に自分も喜びが生まれる。

                                                                                         

もっと言えば、相手が喜ぶかどうかに関係なく、
「自分は相手のために良い行為をした」と感じられることそのものが、自己肯定感につながるのです。

                                                                                        

つまり、ホスピタリティの行為は、
「相手のため」ではありながら、最終的には「自分自身を満たす行為」でもある。

                                                                                       

これは顧客に対してだけでなく、部下に対しても同じです。

しかし、上司という立場で「仕事」というフィルターを通すと、
つい“求める思考”が強くなってしまいます。

  • もっと売上を上げてほしい

  • もっとリピーターを増やしてほしい

  • 期限を守ってほしい

  • もっと効率的に働いてほしい

期待が強くなるほど、
リーダーの中には不満やストレスが生まれます。

                                                                                       

そしてその感情はこう変わります。 

  • 「なんでもっと努力しないんだ」

  • 「なんで言われた通りにできないんだ」

  • 「なんで改善しようとしないんだ」

この思考モードに入ると、
語気は強くなり、表情は険しくなり、態度にも不満がにじみ出ます。

                                                                                       

すると部下は、
上司の不機嫌さや圧力に恐怖を感じ、
「やらされ感」で動くようになる。

しかし、この状態から生まれる成果は、決して高くありません。

                                                                                         

さらに、「上司は自分のことばかり」「責任を押し付けてくる」と感じ、
不信感が高まり、関係の質は急激に下がります。

こうなると、生産性が下がるのは当然です。

                                                                                       

■ホスピタリティは“見返りを求めない”

ホスピタリティの根本には、こんな思いがあります。

                                                                                       

「相手が喜んでくれたら嬉しい」
「自分はこうしたいから、やっている」

                                                                                        

そこに見返りを求める気持ちはありません。

                                                                                       

だからこそ、不満がたまらないし、心が乱れない。
“与える側の安定”があるのです。

                                                                                       

そしてこれは、リーダーにも必要な姿勢です。

部下への期待は伝えていい。
しかし、その期待の「見返り」を求めない。

                                                                                       

求めるのではなく、
「困っていることはあるか?」
「何かあれば相談してほしい」
「私はあなたの成長を支援したい」

という“支援者としての姿勢”を見せる。

                                                                                       

この在り方こそ、
部下の内発的動機を引き出し、信頼関係の質を高め、
結果として行動の質と成果の質を高めるのです。

                                                                                       

■見返りを求めないリーダーは強い

“見返りを求めない”という姿勢は、決して甘さでも理想論でもありません。

                                                                                         
関係の質を高め、部下の主体性を育て、最終的には確かな成果へとつながる。
まさにリーダーシップの核心です。

                                                                                        

「求めないと、部下は動かないのではないか?」

そう感じる不安も、当然のことです。

                                                                                        

しかしその不安以上に大切なのが、
“部下を信じる覚悟” です。

                                                                                        

人は、信じられたときにもっとも力を発揮します。
あなたの信頼が、部下の組織へのエンゲージメントを高め、
「自分から動きたくなる」内発的なエネルギーを生み出すのです。

                                                                                        

部下の輝きは、上司の在り方によって決まります。
見返りを求めず、ただ期待を示し、信じて支える――
この姿勢こそ、今日から実践できる、
もっともシンプルで、もっとも強力なリーダーシップなのです。

                                                                                       

ザ・ホスピタリティチームでは、リーダーシップ、組織づくり、ホスピタリティに関する研修やコンサルティングの

サービスを提供しておりますので、お気軽にご相談ください。

                                                                                        

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