ホスピタリティがブランドをつくる時代  ― 選ばれる企業は「体験」を設計している ―

2026.02.13

ホスピタリティがブランドをつくる時代 ― 選ばれる企業は「体験」を設計している ―

ホスピタリティコラム マネジメントコラム

皆さんは、こんな経験はないでしょうか。

                                                                                        

「商品は同じなのに、なぜかあのお店で買いたくなる」
「少し高くても、あのホテルに泊まりたい」
「担当者がいるから、その会社にお願いしたい」

                                                                                       

これらはすべて、
機能価値ではなく感情価値で選ばれている状態です。

そして、この感情価値を生み出している正体こそが、
私は ホスピタリティ だと考えています。 

                                                                                        

■ブランド=ロゴやデザインではない

ブランディングというと、多くの企業はまず

・ロゴを変える
・ホームページを刷新する
・パンフレットを作り直す

といった“見た目”から入ります。

                                                                                                                                                                                 

もちろん、それも大切です。
しかし、それだけでブランドは完成しません。

                                                                                        

ブランドとは本来、「顧客の記憶の中に残る体験の総和」だからです。

                                                                                                                                               

どれだけデザインが優れていても、接客が冷たければ印象は下がります。

逆に、設備が古くても、スタッフの対応が温かければ、

「また来たい」という記憶が残ります。

ブランドは広告でつくるものではなく、体験の積み重ねで育つものなのです。

                                                                                         

■ブランド体験は“人”がつくっている

サービス業において、ブランドの最前線に立っているのは広告でもマーケティングでもありません。

                                                                                       

現場の一人ひとり です。

                                                                                          

・フロントの第一声
・売店での何気ない一言
・レストランでの気遣い
・清掃スタッフの挨拶

                                                                                         

こうした日常の接点すべてが、ブランド体験を構成しています。

つまり、ブランドとは「現場の総合接客力」と言い換えることもできるでしょう。

                                                 

ここで重要な視点があります。

それは――                                                                                      

ブランドは偶然生まれるものではなく、設計するものだということです。

ホスピタリティも同じで、「頑張ろう」「笑顔でいこう」だけでは
組織のブランドにはなりません。

                                                                                       

では、どう設計するのか。

                                                                                          

■ブランド設計の第一歩は「自社分析」

まず必要なのは、自社の強みや特徴を客観的に整理することです。

                                                                                       

例えば、

・どんなお客様に選ばれているのか
・他社と比べた強みは何か
・お客様からよく言われる言葉は何か
・現場が大切にしている価値観は何か

                                                                                             

こうした要素を分析することで、自社らしさの輪郭が見えてきます。

ここを曖昧にしたままでは、ブランドはつくれません。

                                                                                          

自社の強みが見えてきたら、それを一つの思想にまとめます。

これが ブランドコンセプト です。

                                                                                         

例えば、

・地域の第二の我が家
・人生の記念日を彩る場所
・日常を少し豊かにする時間

                                                                                          

こうしたコンセプトが定まることで、企業の目指す体験価値が明確になります。

コンセプトとは、単なるキャッチコピーではなく、意思決定の軸 になります。

                                                                                         

■コンセプトを商品・サービスに落とし込む

そして最も重要なのがここです。

ブランドコンセプトは、掲げるだけでは意味がありません。

                                                                                           

それを、

・接客スタイル
・商品構成
・空間演出
・言葉遣い
・所作

にまで落とし込むことで、初めてブランド体験として顧客に届きます。

                                                                                        

例えば「第二の我が家」がコンセプトなら、

・名前で呼ぶ
・会話を増やす
・くつろげる導線にする

といった行動に変換されます。

                                                                                        

ここに、ホスピタリティがブランドを体現する瞬間が生まれます。

                                                                                        

■ホスピタリティがブランドを強くする理由

ホスピタリティは、ブランドコンセプトを“感情体験”に変える力を持っています。

・雨の日にタオルを差し出す
・記念日に手書きメッセージを添える
・お客様の好みを覚えておく

                                                                                         

こうした行為は、期待値を超えた瞬間を生みます。

                                                                                             

その積み重ねが、

口コミ
リピート
ファン化

へとつながり、ブランドを強固にします。

                                                                                        

■インナーブランディングとの関係

忘れてはならないのが、ブランドの土台は社内にあるという視点です。

スタッフ同士が冷たい関係性の中で、お客様に温かさは提供できません。

                                                                                         

だからこそ、

・心理的安全性
・承認文化
・ストローク文化

といった インナーホスピタリティ が、ブランドを支える基盤になります。

                                                                                        

社内の関係の質が、そのまま顧客体験の質になるのです。

                                                                                         

■ブランドは文化である

ブランドはロゴではありません。
広告でもありません。

                                                                                            

日々の行動、言葉、判断基準であり、その積み重ねによって形成される組織文化そのもの です。

                                                                                          

そして、その文化を顧客体験として可視化する力こそが、ホスピタリティなのです。

                                                                                         

これからの時代、商品やサービスの機能差は縮まっていきます。

その中で選ばれる企業になるためには、自社の強みを分析し、
ブランドコンセプトを設計し、商品やサービスに落とし込み、
ホスピタリティで体験化する。

                                                                                          

この一連のプロセスが不可欠です。

ホスピタリティとは、単なる優しさではなく、ブランド価値を高める経営戦略

                                                                                         

そしてブランドとは、設計し、育て、文化として根づかせるものなのです。

ザ・ホスピタリティチームは接客サービスをブラディングするサポート及び、

接客サービス、組織づくり、リーダーシップに関する研修、講演、コンサルティングのサービスを提供しております。

お気軽にお問合せください。

■最新セミナー情報

セミナー – ホスピタリティ研修・リーダー育成なら|ザ・ホスピタリティチーム公式

■研修コンテンツ

研修 – ホスピタリティ研修・リーダー育成なら|ザ・ホスピタリティチーム公式

■コンサルティングサービス

コンサルティング – ホスピタリティ研修・リーダー育成なら|ザ・ホスピタリティチーム公式

関連記事

トップページ - コラム - ホスピタリティがブランドをつくる時代 ― 選ばれる企業は「体験」を設計している ―