あなたの職場に足りないのは、どの愛? 〜フィロス・エロス・アガペーの3つの愛で見直すチームづくり〜

2026.01.21

あなたの職場に足りないのは、どの愛? 〜フィロス・エロス・アガペーの3つの愛で見直すチームづくり〜

ホスピタリティコラム

みなさんは、職場で「愛」という言葉を口にしたことがありますか?

                                                                                       

正直に言うと、
ビジネスの現場で「愛」を語るのって、少し照れくさいですよね。

「それは仕事でしょ」
「愛って、ちょっと重い…」
そんな空気があるのも分かります。

                                                                                       

でも私は最近、あらためて思うんです。

これからの時代、職場やサービス現場を支えるのは、スキルや仕組みだけではなく、“愛”なんじゃないか。

                                                                                       

もちろん、根性論でも精神論でもありません。
むしろ逆です。

                                                                                         

人手不足で、余裕がなくて、価値観が多様化して。
「管理」だけでは人が動きにくくなってきた今だからこそ、

人と人の“関係の質”が、仕事の成果を左右する時代になったと感じています。

そして、ホスピタリティとはまさに、その関係の質を整える「土台」そのものです。

                                                                                         

■ホスピタリティは、接客スキルではなく“人としての姿勢

ホスピタリティというと、
「丁寧な言葉遣い」「感じの良い接客」「気づかい」
そんなイメージが強いかもしれません。

                                                                                      

もちろんそれも大切です。

                                                                                      

でも私は、ホスピタリティをこう捉えています。

ホスピタリティとは、相手への貢献を自分の喜びにできる姿勢。
つまり、“人としてどう向き合うか”のあり方です。

                                                                                        

だからこそ、ホスピタリティはお客様だけに向けるものではありません。

一緒に働く仲間にも、家族にも、
そして自分自身にも活かせる考え方なんです。

                                                                                         

■「愛」には種類がある。フィロス・エロス・アガペー

ここで、今日のテーマである「愛」を整理してみます。

古代ギリシャでは、愛にはいくつか種類があると考えられていました。
その代表的なものが、

  • フィロス(友情・仲間の愛)

  • エロス(惹かれる愛・情熱)

  • アガペー(無償の愛・利他)

この3つです。

                                                                                      

今日はこれを、ホスピタリティの視点で「職場の言葉」に翻訳しながら、
少し深掘りしてみたいと思います。

                                                                                      

①フィロス:仲間を大切にする愛

フィロスは、友情や仲間への愛。

                                                                                         
職場で言うなら、こういうことです。

「一緒に働く仲間を大切にする」
「お互いを気にかける」
「支え合う」

                                                                                      

例えば、こんな一言。

「最近忙しそうだけど、大丈夫?」
「手伝おうか?」
「ありがとう、助かったよ」

こういう言葉があるだけで、職場の空気は変わります。

                                                                                        

逆に言えば、
どれだけ立派な理念があっても、
どれだけ制度が整っていても、

日々の現場で「仲間を大切にする空気」が失われた瞬間、
組織はギスギスしていきます。

                                                                                          

フィロスは、いわば社内のホスピタリティであるインナーホスピタリティの土台です。

                                                                                      

②エロス:仕事への情熱、プロとしての“惚れ込み”

次にエロス。
ここは誤解されやすいので、先に言っておきます。

職場でのエロスは、恋愛の話ではありません。

                                                                                       

私がここで言いたいのは、

「もっと良くしたい」という情熱
「この仕事が好きだ」というエネルギー
「お客様を喜ばせたい」という熱量

これがエロスです。

                                                                                      

サービスの現場では特に、この“熱”がある人ほど、空気が変わるんです。

「そこまでやらなくてもいいよね」ではなく、
「あと一歩、やってみたい」が出てくる。

このプラスワンの行動って、マニュアルだけでは生まれません。

仕事に“惚れ込む気持ち”や、プロとしての美意識があるからこそ出てくるんです。

ホスピタリティで感動が生まれる瞬間には、必ずこのエロスのエネルギーが流れています。

                                                                                       

③アガペー:見返りを求めない“利他的な愛”

そして最後がアガペー。
無償の愛、利他的な愛。

                                                                                       

これは、ホスピタリティの本質に一番近いと思います。

相手の幸せや成長を願って関わる
見返りではなく、相手のために動く
自分の正しさより、相手の尊厳を守る

                                                                                        

例えば、リーダーの立場ならこうです。

叱ることが悪いわけではありません。
でも大事なのは、その奥にある“気持ち”です。

「言うことを聞かせたい」なのか。
「この人が良くなるために伝えたい」なのか。

同じ言葉でも、伝わり方は変わります。

                                                                                         

部下は、上司の言葉の上っ面ではなく、
その人の“根っこ”を見ています。

アガペーがある上司は、相手を支配しません。

相手を信じて、支援する。
相手の可能性を、あきらめない。

これが、これからのリーダーシップに必要な愛だと私は思います。

                                                                                        

■あなたの職場に足りない“愛”はどれだろう?

ここまで3つの愛を紹介してきましたが、実はこれ、現場改善にもそのまま使えます。

職場の空気が悪いとき、
お客様満足が伸びないとき、
離職が続くとき。

それは「能力が足りない」のではなく、
もしかしたら、

  • フィロス(仲間への気づかい)

  • エロス(仕事への情熱)

  • アガペー(利他的支援)

このどれかが弱っているサインかもしれません。

                                                                                          

愛が足りない組織は、人が“守り”に入ります。

愛がある組織は、人が“挑戦”できます。

                                                                                        

■ホスピタリティとは、愛の実践だ

最後に、私の結論をお伝えします。

ホスピタリティとは、愛の実践です。

それは、大げさなことではありません。

                                                                                        

たった一言、声をかける。
相手の話を、ちゃんと聴く。
感謝を伝える。
相手の尊厳を守る。

                                                                                           

そんな小さな態度の積み重ねが、仕事の空気を変え、サービスの質を変え、
組織の未来を変えていきます。

                                                                                          

ぜひ、今日から自分の職場で問いかけてみてください。

「私たちの職場に、今いちばん必要な愛は何だろう?」

ザ・ホスピタリティチーム㈱では、ホスピタリティ、組織づくり、接客サービス、リーダー育成に関する、

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