人的資本で企業価値を最大化する経営へ
ホスピタリティ経営
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最近、よく耳にするようになった「人的資本経営」。
この人的資本経営とは、『人材を「資本」と捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上に繋げる経営のあり方』(経済産業省)であり、この人的資本情報の開示が上場企業に対して義務化されたことから、最近、話題に挙がることが多くなっています。
この人的資本経営は、単なる非財務情報の開示の義務にとどまらず、人材に投資をして持続可能な企業経営をすることが、これからの時代の生き抜く上で重要な経営戦略だと捉え、機会と捉えることが重要です。
それでは人的資本経営はこれまでの経営と何が違うのでしょうか?
具体的な違いは次の通りです。
このように、これからの時代に人材を活かす上では、従業員が会社から言われたことをやらされる滅私奉公ではなく、自発的にやりがいを持って働ける組織風土、環境づくりが重要となります。
そして、これまでの「人を大切にする経営」とは、終身雇用や年功序列といった安定した生活の提供だったことに対して、これからの人を大切にする経営は「能力開発や自律的キャリア形成の支援」に移り変わっていきます。
したがって人的資本経営の実現は、非財務情報の開示義務といった上場企業のみの話しではなく、中小企業においても、これまでの経営のやり方を踏襲していたのでは、人材の定着、採用は益々難しくなると考えざるを得ません。
それでは、人的資本経営を実現する上で何が必要なのでしょうか?
まず大切なのは「人を大切にする文化・風土を組織に醸成すること」がはじめの一歩です。
それにはホスピタリティを企業にインストールすることが効果的です。
ホスピタリティは顧客へのもてなしや厚遇といった意味合いだけでなく、全ての人に対しての尊重、承認、理解をベースとした「思いやり」や「気遣い」「真心」を意味します。
したがって、ホスピタリティを企業にインストールすることは、社内の従業員同士の「関係の質」を高め、人間関係の不毛なストレスを軽減し、従業員の社内の不満といった「内向き」な思考を、顧客の笑顔や喜びといった「外向き」な思考に変換することが可能です。
また、ホスピタリティが社内に充満することで、心理的安全性の高い職場づくりにも役立ち、誰でも遠慮なく発言できる社内環境が整うことで、共創環境の醸成にも効果を発揮します。
このように人的資本経営を実現する為には、まずは経営者として、改めて「自社が人を大切にする企業」であること示し、ホスピタリティを自社の共通価値とすることでその事を従業員に示すことにも繋がります。
これまで築き上げた良い組織文化や風土は踏襲しつつ、ホスピタリティをベースとした、従業員同士の思いやりに溢れた組織風土を加えることで、人的資本経営を実現する為の組織風土の土台となることは間違いありません。
ザ・ホスピタリティチームでは、ホスピタリティを企業運営に活かすコンサルティング、研修のサービスを提供しておりますので、お気軽にお問合せください。