AIにできる仕事が増える時代、それでも「あなたにお願いしたい」と言われる人とは?

2026.09.10

AIにできる仕事が増える時代、それでも「あなたにお願いしたい」と言われる人とは?

ホスピタリティコラム マネジメントコラム

「この仕事、いずれAIにできるようになるんじゃないか?」

                                                                                           

最近、そんなことを考えたことはありませんか?

                                                                                             

文章をつくる。

情報を調べる。

資料をまとめる。

アイデアを出す。

問い合わせに答える。

                                                                                         

これまで人が時間をかけて行ってきた仕事の多くを、AIが短時間でできるようになりました。

そして、AIの進化はこれからさらに加速していくでしょう。

だからこそ、

「自分の仕事は、この先も必要とされるのだろうか?」

「AIに仕事を奪われるのではないか?」

そんな不安を感じる人もいるかもしれません。

                                                                                             

しかし私は、これからの時代に大切なのは、「AIに負けない人になること」ではないと思っています。

むしろ考えたいのは、

「AIにできることが増える中で、人だからこそ生み出せる価値とは何か?」

ということです。

                                                                                         

■「何ができるか」だけでは、差がつきにくい時代になる

これまで仕事では、「何ができるか」がその人の価値を大きく左右してきました。

知識が豊富である。
資料を早くつくれる。
文章を書くのが上手い。
正確に仕事を処理できる。

もちろん、こうした能力はこれからも大切です。

                                                                                           

しかし、その一部をAIが担えるようになると、「できること」だけでは、人と人との差がつきにくくなります。

では、これから何が人の価値になるのでしょうか?

私は、そのひとつが、

「あなたにお願いしたい」と言われること

だと思っています。

                                                                                            

同じ商品を扱っていても、「あなたから買いたい」と言われる営業担当者がいます。

同じサービスを提供していても、「またあなたに担当してほしい」と言われるスタッフがいます。

同じ職場でも、「この人と一緒に働きたい」「この人なら安心して相談できる」と思われる人がいます。

そこには、知識やスキルだけでは説明できない「人としての価値」があります。

                                                                                            

■「あなたにお願いしたい」と言われる人は、何が違うのか?

例えば、上司から資料作成を頼まれた二人のスタッフがいたとします。

Aさんは、指示された通りに資料をつくり、期限までに提出しました。

もちろん、仕事としては間違っていません。

                                                                                        

一方、Bさんは資料をつくる際に、

「この資料は誰が見るのだろう?」

「何のために使うのだろう?」

「上司は、この資料を使って何を伝えたいのだろう?」

と考えました。

                                                                                                    

そして、相手が見やすいように情報を整理し、必要と思われる情報をひとつ追加して提出しました。

二人とも「資料をつくる」という仕事はしています。

しかし、Bさんは仕事の先にいる「人」を見ています。

これは接客の仕事でも同じです。

                                                                                               

お客様から聞かれたことに正確に答える。

それだけであれば、今後AIでもできることは増えていくでしょう。

しかし、

「このお客様は、なぜこれを聞いたのだろう?」

「何か困っていることがあるのではないか?」

「もう一歩、自分にできることはないだろうか?」

と考え、相手に合わせて行動する。

そこには、人だからこそ生み出せる価値があります。

                                                                                             

■仕事の先にいる「人」を想像できるか

「あなたにお願いしたい」と言われる人には、いくつかの共通点があります。

                                                                                             

相手の話をよく聴く。
相手の気持ちを想像する。
相手の状況に合わせて考える。
困っている人がいれば声をかける。
期待されていることの一歩先を考える。

                                                                                           

つまり、

「自分が何をするか」だけではなく、「相手にどんな価値を届けるか」を考えているのです。

これは、お客様に対してだけではありません。

上司、部下、同僚、取引先など、仕事は必ず誰かとの関係の中で成り立っています。

「忙しそうだから、こちらから声をかけてみよう」

「この伝え方では分かりにくいかもしれない」

「ここまで準備しておけば、次の人が仕事をしやすいだろう」

そんな小さな行動も、相手にとっては大きな価値になることがあります。

                                                                                               

■人の価値を高める「ホスピタリティ」という力

私たちザ・ホスピタリティチーム(THT)は、ホスピタリティを単なる「おもてなし」や「接客スキル」だとは考えていません。

ホスピタリティとは、互いの喜びを生み出す、人と人との基本姿勢・行動です。

相手に関心を持つ。

相手の立場や気持ちを想像する。

                                                                                            

そして、

「この人のために、自分に何ができるだろう?」

と考え、行動する。

こうした姿勢は、ホテルやレストランなどのサービス業だけに必要なものではありません。

営業、製造、事務、医療、介護、教育、IT、そしてマネジメント。

人と人が関わるあらゆる仕事に必要なものです。

むしろAIが多くの仕事を担うようになるほど、

こうした人と人との間で生まれる価値は、より重要になっていくのではないでしょうか。

                                                                                              

■AIを使う力と、人にしかできない力

もちろん、AIを使わなくてよいということではありません。

これからは、AIを上手に活用する力も重要になります。

AIに任せられる仕事はAIに任せる。

その分、人はもっと「人にしかできないこと」に時間とエネルギーを使う。

私は、そんな働き方がこれから増えていくと思っています。

                                                                                            

だから、

AIか、人か。

ではなく、

AIと、人。

AIの力を借りながら、私たちは人にしか生み出せない価値を磨いていく。

そのとき、これまで以上に問われるのが、

「この仕事をどう処理するか」ではなく、

「この仕事を通じて、誰に、どんな価値を届けるのか」

という視点です。

                                                                                              

■明日の仕事からできること

人の価値を高めるために、何か特別なことを始める必要はありません。

まず、明日の仕事の中でひとつだけ、こんな問いを持ってみてください。

                                                                                               

「この仕事の先にいる人は誰だろう?」

                                                                                            

そして、

「その人のために、もう一歩、自分にできることはないだろうか?」

と考えてみる。

                                                                                            

いつものメールに、相手を気遣うひと言を添える。

困っている同僚に声をかける。

言われたことをするだけでなく、その目的を考えてみる。

お客様の言葉の奥にある気持ちを想像してみる。

そんな小さな行動の積み重ねが、

「この人に相談したい」

「この人と一緒に働きたい」

「また、この人にお願いしたい」

という信頼につながっていきます。

                                                                                          

AIにできる仕事がどれだけ増えても、

「あなたにお願いしたい」と言われる価値まで、なくなるわけではありません。

むしろ、テクノロジーが進化する時代だからこそ、

人を想い、人とつながり、人のために行動できる人の価値は、これまで以上に大きくなる。

AIに負けない自分を目指すのではなく、

AIと共存しながら、「人としての価値」を高めていく。

そのための大切な力のひとつが、ホスピタリティなのです。

                                                                                           ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

                                                                                             

私たちザ・ホスピタリティチーム(THT)は、これからの時代に求められるこうした「人の価値」を高める力のひとつが、

ホスピタリティであると考えています。

                                                                                              

そして、人の価値を高めるためには、一人ひとりの意識や行動だけでなく、

互いを理解し、尊重し、力を発揮できる職場の関係性や環境づくりも欠かせません。

私たちはホスピタリティを「接客・おもてなし」だけに限定せず、

社員同士の関係性、リーダーシップ、チームづくり、顧客満足など、組織のさまざまな課題に活かす企業研修を提供しています。

                                                                                            

「社員一人ひとりが、もっと自ら考え行動できる組織にしたい」

「職場のコミュニケーションや関係性をより良くしたい」

「AI時代だからこそ、人にしか生み出せない価値を高めたい」

そんな課題をお持ちの企業・組織の皆さまは、ぜひ一度ご相談ください。

                                                                                             

貴社の課題や目指す姿を丁寧にお伺いし、貴社に合ったオーダーメイドの研修をご提案いたします。

                                                                                              

ホスピタリティですべての働く人に喜びと誇りを。

ザ・ホスピタリティチーム株式会社

代表取締役/ホスピタリティコンサルタント

船坂 光弘

 

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