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TOPトピックス仕事を「しなくちゃ」から「したい」に変える方法!~エドワード・デジの自己決定理論から自分のやる気レベルが分かる!~

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2022.12.24

マネジメントコラム

仕事を「しなくちゃ」から「したい」に変える方法!~エドワード・デジの自己決定理論から自分のやる気レベルが分かる!~

仕事は辛くて苦しいもの。

その辛いことをしたご褒美として給料という金銭的な報酬をもらえる。

このように考えている方は多いのではないでしょうか?

 

このようなマインドで仕事に向き合っていれば、

仕事に対して「やりたい」という気持ちよりも、

給料をもらうために「しなくちゃ」と考えるのが当然です。

 

しかし、人生という限りある時間の中で、

多くの時間を仕事という時間に費やしている以上、

できれば「辛くて苦しい時間」というよりも、

「楽しくてやりがいを感じる時間」にしたいのは、

誰もが思う当然の心理と言えます。

 

しかも、この話しは個人の話しだけではなく、

企業の生産性にも関係しています。

 

ある調査によると、

「やる気がない社員」よりも「やる気に満ちあふれた社員」のほうが、

生産性が3倍高いという結果が出ています。

 

これまでは「工業社会」の中で、あまり社員のモチベーションは関係無く、

金銭的報酬と賞罰による「アメとムチ」マネジメントで、

「しなくちゃ」のマインドでも、ある程度の生産性を確保することができました。

 

しかし、これからは「知識社会」であり、どの業種においても、

社員の主体的な知恵や創造性を活かした価値創造が求められており、

仕事を「しなくちゃ」ではなく「やりたい!」というマインドの社員を増やして、

生産性を高めることが重要な時代に変わってきています。

特に、サービス業は「感情労働」であり、マニュアル通りのサービスは、

「しなくちゃ」で提供できても、お客様を感動に導く「付加価値」の提供は、

「やりたい」マインドが必要です。

 

それでは、どのようにすれば「しなくちゃ」を「やりたい」に変えることが

できるのでしょうか?

 

動機付け理論の大家、心理学者のエドワード・デジ氏の提唱する「自己決定理論」では、

人の動機付けを5つに分類しています。

 

あなたは、どのタイプかイメージしながら読み進めてください。

 

STEP1 「しかたない」・・・外的調整

誰かから言われたために行動することを意味します。

この段階では、報酬の獲得や罰則の回避といった外発的動機付けによって行動が調整されます。

・人から言われて仕方なくやる

・やらないと叱られるからやる

・給料の為にやる

 

STEP2 「しなくちゃ」・・・取り入れ的調整

罪悪感、義務感から行動する段階です。

自己決定は少しはあるものの、行動は外発的動機付けによって調整されます。

・不安だからやる

・周囲に評価されるからやる

・恥をかきたくないからやる

 

STEP3 「すべき」・・・同一化的調整

決して楽しいわけではないが、そこに価値を見出しているために行動する段階です。

外発的動機付けの一部ではあるものの、自分にとって必要だと感じるために行動します。

・自分にとって必要だからやる

・将来にとって必要だからやる

・仕事に価値を感じてやる

 

STEP4 「しよう」・・・統合的調整

自分らしさのために行動する段階で、周囲からの期待や要求に価値を見出すだけでなく、

それを自分の他の側面と統合して行動します。

そのため、自分自身の価値観や目的、欲求と行動の価値が一致しており、無理なく行動することができ、ここからが内発的動機付けの領域となります。

・やることが自分の価値観と一緒だからやる

・仕事の意味が腹落ちしているからやる

・自ら積極的に仕事をやる

 

STEP5 「したい」・・・内発的調整

やりがいや楽しさ、好奇心をもとに行動する段階です。

この段階では高い成果が得られ、行動が継続されやすくなります。

・楽しいからやる

・興味がある、好きだからやる

・仲間と働ける喜びからやる

 

いかがでしたでしょうか?

あなたの「やる気」はどのレベルでしたでしょうか?

 

現状を理解した上で、それではどのようにすれば、

外発的動機の「仕方ない」「しなくちゃ」から、

内発的動機の「したい」に変えることができるのでしょうか?

 

この自己決定理論では、自分のやる気を高めるために、

3つの心理的欲求を満たすことが重要であると説明しています。

 

その3つの心理的欲求とは、

1.自律性の欲求:自分の行動は自分で決めていると感じたい
  自分の行動は自分自身が自発的に行なっているものであり、

  他者から強制されているのではないと感じられることです。

2.有能感の欲求:自分には能力があると感じたい
  自分には能力があり、社会の役に立っていると感じられることです。

3.関係性の欲求:他者と精神的な関係を築きたい
  他者と尊重し合う精神的な関係を築きたいという欲求です。

 

それでは、この3つの心理的欲求を満たす上で大切なことは何なのでしょうか?

それには、「ホスピタリティ」を普段の思考と行動の習慣にすることが効果的です。

ホスピタリティは、他者の尊重や承認をベースとした

「おもてなし」や「気遣い」「思いやり」であり、

ホスピタリティは他者への貢献によって得られる、自分の喜びやしあわせ

を意味します。

 

例えば、

飲食店のスタッフがお客様に心のこもったサービスを提供して、

お客様から「ありがとう!またあなたに会いに来るね!」と言われること。

ウェディングプランナーが、新郎新婦から、

「○○さんが担当で本当に良かった!」と言われること。

このことによりスタッフは、自身の仕事の喜びやしあわせを実感して、

お客様の役に立っている、社会の役に立っているといった「有能感」を満たします。

 

これは対顧客だけの話しではなく、

社内においては、仲間に対するホスピタリティ、

つまり「思いやり」や「優しさ」、「気遣い」を普段の思考・行動習慣にすることにより、

関係性の欲求、つまり、他者と良好な関係を築きたいという欲求を満たすことができます。

 

そして、顧客、仲間に対するホスピタリティの提供により、

有能感、関係性が満たされたことで、自分自身にも自信や楽しさも育まれて、

「もっとお客様を笑顔にしたい!」

「この仲間と一緒に目標達成したい!」

といった自発性が生まれ、自律性の欲求も満たすことができます。

 

このようなことからも分かるように、

「しなくちゃ」を「したい」に変えるには、

如何に外的要因に振り回されずに、

「お客様を笑顔にしたい!」

「仲間と良い関係性を築いて、楽しく仕事をしたい!」

という自分の欲求を満たす為に、

ホスピタリティをベースとした思考と行動習慣を、

自分が届く影響の輪の範囲ではじめることです。

 

会社や上司に対する不満を言っていても、

「しなくちゃ」が「したい」には変わりません。

 

「しなくちゃ」を「したい」に変えるには、

あなたの心や考え方を変えるだけで、

実はいくらでもできるのです。

 

仕事という時間を「辛くて苦しい場」ではなく、

「楽しくてやりがいを実感できる場」にするのは、

あなた自身です。

 

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