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2021.01.19

マネジメントコラム

プレイングマネージャーの正しい立ち回り方とは?

「今のあなたのリーダーとしての立ち回り方だと、あなたの価値は下がる一方ですよ。」

私が、ある取引先の社長から言われた言葉です。

 

私は前職のホテルマン時代に、

33歳で部下15名を抱える、ホテルのブライダル部門の支配人に抜擢されました。

しかし、私は部下15名を従えるほどの器量も、マネジメントスキルもまったくあ
りませんでしたし、そんなことを教わったこともありませんでした。
 

それから私は見様見真似でマネジメントをしてみましたが、結局自分一人で頑張っても
空回りするだけで、業績は回復するどころかさらに下がる一方です。

 私は「自分がなんとかしなければ」という使命感から、本来の支配人としての重要なマ
ネジメント業務から逃げるように、部下そっちのけで自分の得意分野であるお客様との接
客に没頭していました。

そんなあるとき、私の尊敬する取引先の社長から言われた言葉が、

「船坂さん、あなたの今の支配人としての立ち回り方では、あなたの価値は下がる一方ですよ。」

という言葉でした。

「どういう意味ですか?」と聞くと、その社長はこう続けました。


「あなたが担当のお客様を大切にすることはすごく大事なことです。

船坂さんが担当することによって、きっとそのお客様はしあわせな夫婦になれると思います。

しかし、それは船坂さんが担当できるせいぜい年間50組のカップルだけの話です。

あなたはこの部署を束ねる支配人であり、

組織としてのパフォーマンスを最大化することが本来の役割のはずです。

しかもあなたには愛すべき部下が15名もいる。

その部下があなたと同じようなスキルを身に付け、

同じようなサービスを提供できるようになったら、

部下一人当たりの担当数50組×部下15名、

つまり年間750組ものお客様をしあわせにできることになります。

あなたが支配人として会社や社会に提供する価値は、

どちらのほうが大きいか分かりますよね?」
 

私にとって、その言葉は衝撃でした。

なんとかしなければいけないという焦りから一人で頑張ってきたけれど、

結果的にひとりよがりで自分勝手だったことに気づきました。

 この出来事が私のリーダーとしての人生を大きく変えることになります。

 それから私は部下に対して、ウェディングという仕事の素晴らしさを伝え、

メンバーの想いや考えていることに耳を傾け、

メンバー一人ひとりが持っている力をどうしたら引き出せるのかを考え、

部下がやりたいことができるようにサポートする役に徹しました。

こうしてリーダーである私の「思考」と「行動」が変化したことにより、

前年まで歯止めが利かなかった婚礼組数の落ち込みがついにプラスに転換します。

それどころか、287組から451組へと激増し、売上も前年比で1・9倍に増え、

その結果、全国のホテルの中で1年間で伸ばした売上が第1位となり、

地方都市では異例の日本一を成し遂げることができたのです。
 

この経験によって、私はプレーヤーとしてではなく、

リーダーとして部下が提供したサービスを通じてお客様の喜びを感じることができました

また、自分のマネジメントで部下がグングン成長していく姿を目の当たりにすることで、

今まで自分には無かったリーダーとしての仕事の喜びややりがい、

そして、リーダー職の素晴らしさを実感することもできました。

 

リーダーはつらい仕事、そう考えているリーダーも多いと思います。

しかし、リーダーはプレーヤーとは違う喜びがあることも事実です。

そのような悩めるリーダーの皆さまを応援する著書、

「接客・サービス業のリーダーにとって一番大切なこと」(PHP研究所)

この著書に、このような私の経験に基づいた56項目のリーダーのマネジメントの

ヒントになる「思考」と「行動」を書かせていただきました。

是非、あなたのマネジメントのヒントにしていただけたら幸いです。

著書『接客・サービス業のリーダーにとって一番大切なこと』絶賛発売中! | ザ・ホスピタリティチーム株式会社 (thehospitalityteam.jp)

 

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