これからの時代に求められる「自律型人財」とは？～自律型人財とホスピタリティの関係～

□　これからの時代に求められる人財とは？

時代と共に、企業人に求められるものも変化します。

さて、これからの時代に求められる人財とは、どのような人財なのでしょうか？

それは、ひと言でいえば「自律型思考」の人財だと考えられます。

「じりつ」には「自立」と「自律」がありますが、

自立は、「他からの影響や従属から離れ、独り立ちすること」、

他人に助けを受けることなく、自分の力だけでものごとを行うことを意味します。

そして、自律は「他からの支配や制約を受けることなく、自分の規範に従い行動すること」、

自分の人としての「あり方」を持ち、そのあり方に従って、信念を持って行動するということを意味します。

例えば仕事に置き換えてみると、

「仕事がひと通りできるようになり、助けを借りなくても自分の責任範囲はこなせる。自分の給料分は稼げる」

というのが「自立」。

「自分の仕事に対して使命感を持ち、こだわりと信念を持って主体的に働き、給料以上の価値を会社に提供できる」

というのが「自律」です。

あなたが経営者であれば、「自律型の人財」を選ぶと思います。

これからの時代は、一度企業に入社すれば一生安泰という終身雇用という考え方も

終わりを迎えています。

それに加えて、私達の仕事もAIやロボットに置き換わる恐れもある時代です。

このような時代に、「ただ言われたことをこなすことができる」人財では生き残ることは困難であり、

「自分の使命、信念を持って自分のあり方に沿って仕事をする」、

つまり、「自律」がこれからの時代には大きな意味を持つ時代となります。

そのような生き方、あり方が、結果的に自分の成長となり、自分の価値を高めることに繋がり、

自分への待遇面、会社への貢献面でWinWinの関係性が築かれます。

そして「自律型人財」はホスピタリティを体現できる人とも言い換えることができます。

それは、ホスピタリティはおもてなしをはじめとする「人への貢献」を意味しており、

「相手の立場に立って考える思考」や、

「利他」をベースとする「思いやり」や「尊重」「承認」「気遣い」は、

まさに、自分を律した、自分の人間としての「あり方」に値します。

それでは、自律型人財に必要な「思考」や「行動」はどのようなものが考えられるのでしょうか？

□自律型人財になる７つの要素

自律型人財になる要素は、７つが挙げられます。

１．　自分の仕事の意味や意義を理解し、使命感を持って仕事ができる人

　　　自分のブレナイ軸を持ち、目的意識を持って日々、濃厚な１日を積み上げられる人。

２．　他者への喜びやしあわせへの貢献を自分の「力」に変えられる人

　　　人は「自分の為」よりも「誰かの為」のほうが力を発揮します。

　　　その貢献により相手からの笑顔や感謝の言葉を自分の内発的なエネルギーにできる人。

３．「与えられること」を望むのではなく「与えること」を中心に考える人

　　「会社がこうだから･･･。」「上司がああだから･･･。」といった、他者が自分に与えてくれること

　　を望むのではなく「自分にもできることがある！」という思考で、与えられるよりも、

　　「与える」ことをベースに生きる人

４．　他者の「心の栄養」を満たすことができる人

　　「明るく元気に挨拶をする」「メンバーにこまめに声掛けをする」「ありがとうを沢山言う」。

　　これらは、すべて相手の「心の栄養」を満たす行動です。

　　常に、これらを意識して自分よりも相手の心を満たすことを考える人。

５．　誰かのせいにするのではなく、全て自分に原因があると考えられる人

　　職場で起こることすべてを、誰かのせいにする「他責」ではなく、

　　いくら同僚が起こしたミス、後輩が起こしたクレームも、「自分にも責任がある」といった

　　「自責」の念で行動できる人。

６．成長に貪欲で、自分が成長することで他者貢献がパワーアップできる人

　　自分が知識やスキルを今よりもっと身につけることで、よりお客様に貢献できる質、量ともに増えることを

　　自分の喜びやモチベーションにできる人。

７．　好き嫌い、得意苦手なく、どんな人・コトでもウェルカムに受け入れられる人

　　好き嫌い、得意苦手意識を作らずに、どんな人でも「存在承認」をして、愛を持って接することができる人。

　　そして、どんな仕事でも「自分にとって必要な仕事」「誰かの役に立つ仕事」であると思って、

　　受け入れることができる人。

このような事を常日頃の思考習慣、行動習慣にすることで、「自律型人財」として、

自分自身の価値の最大化に繋がります。

ザ・ホスピタリティチームは自律型人財の育成に向けた研修・コンサルティング・セミナーサービスを提供して

おりますので、お気軽にお問い合わせください。

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