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TOPトピックス「ウェルビーイング経営」とホスピタリティの関係とは?~お金視点の経営からしあわせ視点の経営への転換~

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2023.02.25

マネジメントコラム

「ウェルビーイング経営」とホスピタリティの関係とは?~お金視点の経営からしあわせ視点の経営への転換~

「人」は何の為に生きるのでしょうか?

「人生」の目的とは何なのでしょうか?

 

こんなことを考えたことは、誰しも一度はあるのではないでしょうか?

この「人生の目的」といったテーマは、様々な書籍によると、

表現は多少違えど「しあわせになること」を人は目的に生きると書いてあるものが多いと感じます。

 

そもそもしあわせの語源は、

「しあわせる(為る+合わせる)」の名詞形として室町時代に生まれた言葉だそうです。

 本来は「めぐり合わせ」の意味で、「しあわせが良い(めぐり合わせが良い)」、「しあわせが悪い(めぐり合わせが悪い)」と、

評価語を伴なって用いられていました。

それが、江戸時代以降は「しあわせ」のみで「幸運な事態」を表すようになったそうです。

 

一方で最近、良く耳にするようになったウェルビーイングという言葉もあります。

「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、

「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。

 

世界保健機関(WHO)憲章の前文では、

「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、

すべてが満たされた状態(well-being)にある」とされています。

 

従って、しあわせは「良いことのめぐり合わせがある」ことであり「幸運な事態」が訪れること、

ウェルビーイングは「肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態」を意味します。

 

つまり、しあわせはめぐり合わせがあるかどうかといった運次第といった外的要因による要素が強く、

ウェルビーイングは、自分の努力で満たすことができるといった違いがあります。

 

しかし「しあわせ」も「ウェルビーイング」も、人間として生きる上で、

肉体的にも、精神的にも満たされた状態という点では共通しております。

 

そんな中、最近注目を浴びているのが「ウェルビーイング経営」。

「従業員の心身が健康で社会的にも満たされた状態にあることは、企業活動によい影響を与える」という考えのもと、

その取り組みは世界的に広がっています。

 

その背景としては大きくふたつ考えられます。

 

まずひとつ目が、慢性的な人手不足からです。

少子高齢化や労働人口の減少などの要因で、人員確保が厳しくなっていく中、

企業として従業員の「ウェルビーイング」を追求して叶えることは、

従業員満足度やエンゲージメントの向上に繋がり、離職の低下、

やる気アップによる生産性向上に繋がります。

 

そしてもうひとつが、「人々の働く意味の変化」です。

以前の働く意味は、「給料を稼ぐため」「生活をするため」に、

辛い仕事を我慢してやるといった意味付けで働いていました。

もちろん「生活をするために仕事をすること」は今でも変わりませんが、

それはあくまでも「手段」であり、これからの仕事をする目的は「やりがい」や「世の中への貢献」、

「自己実現」といったものに変わりつつあります。

 

その上で、従業員のウェルビーイングを追求することは、これからの時代における、

従業員の働く目的を実現する上で、重要なファクターとなります。

 

このようなことから、これまでの「自己犠牲型」の伴う「お金視点の経営」から、

従業員の「ウェルビーイング」を目指す「しあわせ視点の経営」を目指すことにより、

心身ともに健康で仕事に熱意を持つ社員が増加し、生産性向上、離職防止や企業価値の向上などの

効果が期待できます。

 

それでは、どのようにすれば「ウェルビーイング経営」は実現するのでしょうか?

 

ウェルビーイング経営には、

「ポジティブ感情」・・・仕事が楽しい。

「エンゲージメント」・・・職場環境が良い、自社を愛せる。

「関係」・・・従業員同士の関係性が良い。

「意味」・・・仕事にやりがいを感じる。

「達成」・・・仕事に達成感がある。

の5つの領域で構成されると言われています。

 

これらを満たすことで「ウェルビーイング経営」が叶うことになるのですが、

これも含めて私が大切だと思うのが、企業内への「ホスピタリティの共通価値化」です。

 

ホスピタリティというと、顧客への「おもてなし」や「厚遇」をイメージしがちですが、

実は、すべての人間関係に介在します。

 

ホスピタリティの定義は、

「相互満足しうる対等になるに相応しい相関関係を築くための人倫」

                 (日本ホスピタリティ推進協会)

 

つまり、従業員同士、会社と従業員の相互満足を満たし、会社と従業員が主従関係ではなく、

対等、つまりパートナーとして会社も従業員もWINーWINとなる関係性を築くことを意味します。

 

具体的には、社内の仲間同士の尊重と承認をベースとした「思いやり」や「気遣い」、「おもてなし」といった

ホスピタリティを高めることが、従業員同士の関係性を高め、ポジティブ感情や、エンゲージメントにも繋がります。

また、ホスピタリティは「他者への貢献による自分自身の喜び」を意味し、

「顧客への貢献が自分の喜び」、つまり仕事の意味づけとなり、

このような意識で仕事に向き合うことで達成感にも繋がります。

 

このように、ホスピタリティの考え方や価値観をマネジメントのベースとすることで、

ウェルビーイング経営の5つの要素を満たし、従業員のウェルビーイングを引き寄せることを可能にします。

 

ザ・ホスピタリティチームでは「ウェルビーイング経営」に向けた、研修やコンサルティングのサービスを提供しておりますので、

お気軽にご相談いただければ幸いです。

 

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