部下のやる気を高める言葉と潰す言葉の決定的な違い

2026.04.09

部下のやる気を高める言葉と潰す言葉の決定的な違い

マネジメントコラム

同じことを伝えているはずなのに、部下の反応がまったく違う。
あるリーダーのもとでは、メンバーがいきいきと主体的に動く一方で、別のリーダーのもとでは、指示待ちになり、どこか元気がない。

この違いは一体どこにあるのでしょうか。

                                                                                       

私はさまざまな現場で研修をさせていただく中で、その大きな要因のひとつが「声かけ」にあると感じています。
しかし、ここで大切なのは、単に“どんな言葉を使うか”ではありません。

                                                                                          

本質は、
「その言葉が、相手にどんな感情を生み出しているか」
にあります。

                                                                                         

■ なぜ同じ言葉でも、やる気に差が生まれるのか

例えば、ある職場でこんな場面がありました。

                                                                                         

部下がミスをして、報告に来たときのことです。

あるリーダーは、こう言いました。
「なんでこんなミスをしたの?」

すると部下は、少しうつむきながら、
「すみません…気をつけます」とだけ答えました。

                                                                                         

その場はそれで終わりましたが、その後、その部下は報告の回数が減り、
ミスを隠そうとするようになってしまいました。

                                                                                        

一方で、別のリーダーはこう声をかけました。
「教えてくれてありがとう。どこでつまずいた?」

すると部下は、少し安心した表情で、
「実はここで判断を迷ってしまって…」と話し始めました。

                                                                                          

結果として、同じミスでも、
一方は“萎縮”につながり、
もう一方は“学び”につながったのです。

                                                                                            

この違いは、言葉そのものの違いではありません。
その言葉によって生まれる「感情」と「思考の動き」の違いです。

                                                                                                 

■ 人は「理解される」と動き出す

では、なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。

「なんでできてないの?」
「前にも言ったよね?」
「ちゃんとやって」

                                                                                            

こうした言葉を受け取ったとき、人は
「責められている」
「評価されている」
「否定されている」
と感じます。

                                                                                          

すると、防御反応が働きます。
言い訳を考えたり、言葉を選んだり、どうすれば怒られないかを考えたりする。

                                                                                        

つまり、
“問題をどう解決するか”ではなく、
“自分をどう守るか”に意識が向いてしまうのです。

この状態では、思考は止まり、行動も消極的になります。
結果として、やる気は下がっていきます。

                                                                                          

一方で、

「どこでつまずいた?」
「何があればうまくいきそう?」
「一緒に考えてみようか」

このような言葉をかけられると、
人は「理解されている」「受け止めてもらえている」と感じます。

すると安心感が生まれ、
自分の中で振り返りや改善策を考え始めます。

                                                                                        

これが、主体性の始まりです。

                                                                                        

私たち自身も、これまでの仕事の中で、
「言われていることは正しいのに、やる気が出なかった経験」や、
「同じことを言われても、この人に言われると頑張ろうと思えた経験」があるのではないでしょうか。

やる気は、言葉で生まれるのではありません。
その言葉によって生まれる“感情”によって生まれるのです。

                                                                                        

■ ホスピタリティが“言葉の質”を変える

では、この違いはどこから生まれるのでしょうか。

                                                                                         

それは、リーダーの“向き合い方”にあります。

相手を評価しようとしているのか。
それとも、理解しようとしているのか。

相手に原因を求めているのか。
それとも、一緒に解決しようとしているのか。

この「姿勢の違い」が、そのまま言葉に表れます。

                                                                                         

ここに、ホスピタリティの本質があります。

ホスピタリティとは、単なる優しさではありません。
相手の立場に立ち、相手がどう感じるかを想像しながら関わることです。

                                                                                            

だからこそ、ホスピタリティのあるリーダーは、
“自分が何を伝えたいか”ではなく、
“相手がどう受け取るか”を前提に言葉を選びます。

                                                                                         

人は、指示によって動くのではありません。
「自分がどう扱われているか」によって動きます。

大切にされていると感じれば、応えようとする。
軽く扱われていると感じれば、距離を取ろうとする。

これは、どんな組織でも変わらない、人の本質です。

                                                                                        

リーダーの言葉は、単なる情報ではありません。
その場の空気をつくり、関係性をつくり、そしてチームの未来をつくります。

                                                                                          

だからこそ、意識したいのは、
「何を言うか」ではなく、
「どんな想いで、その言葉を届けるか」です。

                                                                                          

部下は、言葉で動くのではありません。
その言葉の奥にある「自分への向き合い方」を感じて動くのです。

日々の何気ない一言が、
部下のやる気を引き出すこともあれば、
逆に奪ってしまうこともあります。

                                                                                        

その一言が、
人を成長させることもあれば、
人を止めてしまうこともある。

あなたのその一言は、
部下の未来を前に進めていますか。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

部下のやる気は、「何を伝えるか」ではなく、
その関わり方によって大きく変わります。

一方で現場では、

・つい感情的な声かけになってしまう
・正しいことを言っているのに、部下が動かない
・指示待ちの状態から抜け出せない

といった課題を抱えているケースも少なくありません。

                                                                                           

ザ・ホスピタリティチームでは、
こうした課題を解消するために、

心理的安全性とホスピタリティを土台にした
リーダーシップ研修・マネジメント研修

を提供しています。

                                                                                            

・部下の主体性を引き出す関わり方
・安心して意見が言える環境づくり
・“やる気を引き出す言葉”の実践習得

を通じて、 「人が自ら動き出すチーム」へと変えていきます

                                                                                           

「部下との関わり方を見直したい」
「指示待ちではなく主体的に動く組織にしたい」
「チームの雰囲気を良くし、成果につなげたい」

と感じた方は、ぜひこちらの研修内容もご覧ください。

                                                                                            

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