2021.08.20
マネジメントコラム
知識産業社会「VUCA時代」にホスピタリティが有益な理由とは?
戦後の日本の経済成長をはじめとする、
高度成長期には、各企業の業績は右肩上がりで、
前年の施策を踏襲していれば業績は伸びたという時代でした。
しかし、これからは「知識産業社会」と言われており、
時代変化が激しく未来予測が困難な社会に移り変わりつつあります。
このような時代を
・Volatility(変動制)
・Uncertainty(不確実性)
・Complexitv(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性)
の頭文字を取って「VUCA時代」と言い、
先が見えない、答えの予測が不能な中で、
企業は、何かしらの施策を生み出し、
意思決定をして結果を生み出し続けなければいけません。
このような世の中で、企業運営に重要なのは、
強いリーダーシップでも、トップダウンの意思決定でもありません。
如何に、若手も、経営者もみんなで意欲的に仕事に向き合い、
知恵を絞ることが重要となります。
その上で、従業員、つまり「人」というリソースから生まれる、
知恵や創造性こそが、これからの時代を勝ち抜く、唯一最大の競争力であり、
これは制度やマニュアルで生み出せるものではなく、
個々の社員が意欲を持ち、能動的に仕事に向き合うことが最も重要となります。
その上で、組織を運営するリーダーのマネジメントは非常に重要になりますが、
これまではマニュアル通りに迅速に実行することが求められ、
マネジメントはミスが出ないように「管理」するという意味合いが強い時代でした。
しかし、これからの時代のマネジメントは、社員が意欲を持ち、
「知恵」や「創造性」をいかんなく発揮するための
「環境作り」や「サポート」が重要な時代に変わります。
そのような組織運営をする為にに重要なのが「ホスピタリティ」です。
ホスピタリティは顧客への「もてなし」や「厚遇」というイメージが強いのですが、
実はそれに留まらず、
社内での、仲間や上司、部下への「思いやり」や「気遣い」といった
人間関係すべてに共通する考え方です。
また、ホスピタリティは相手に尽し、
「他者に貢献することが、自分の喜びとなり、自分の力となる」
というパワーを持っています。
従って、組織にホスピタリティを共通価値化することで、
お互いを思いやり、気遣い、尊重する人間関係の醸成につながり、
組織に貢献するための「主体性」の発揮に繋がり、
余計な発言をして上司の機嫌を損ねるといった、
「出る杭は打たれる」のではなく、
自分が意見や発言をしても否定や叱責されない、
「心理的安全性」の高い組織となり、
まさに、「若手も、経営者もみんなで意欲的に仕事に向き合い、
フラットな環境で意見を出し合い、知恵を絞ることを可能とします。」
このように、従業員や部下に対して、
「主体性が無い」と嘆いているリーダーは多いのですが、
実は、主体的な発言ができる「環境」や「場」が無いという理由のほうが
多いというのも事実です。
これからの時代に備えて、ホスピタリティを軸に組織風土を変えて、
「知識産業社会」、「VUCA時代」を勝ち抜く転換期が到来しています。
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