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TOPトピックスコロナ期に学生時代を過ごした新入社員教育3つのポイント~早期退職させない新入社員の受け入れ方~

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2023.01.08

マネジメントコラム

コロナ期に学生時代を過ごした新入社員教育3つのポイント~早期退職させない新入社員の受け入れ方~

年が明けると2023年度の新入社員が4月に入社してきます。

人材不足が深刻化するサービス業の中で、

この春入社する新入社員の早期戦力化、長く戦力として活躍し続けてもらうことは、

今後の企業運営において重要な意味を持ちます。

 

一方で、今春入社する新入社員に関しては、

2022年春からは、多少、リアル対面授業はありましたが、

その前年、前々年は殆ど学校に行くこともなく、

サークルやアルバイトといった本来学生生活で培うべき、

人間関係構築の仕方やコミュニケーション力、

社会経験が不足していることは否めません。

 

そんな環境の中で過ごした学生生活から、

いきなり社会人となり、年齢も立場も違う人達と多くの時間を共有し、

一緒に仕事をすることになります。

従って、集団活動に対する戸惑いやうまく立ち振る舞うことができないということも、

十分に考えられます。

 

また、全企業の6割以上が人手不足を感じているという調査結果が示すように、

どこの企業も慢性的な人手不足によって、常時採用募集をしている為、

「この会社が居心地が悪く、嫌であれば、そこまでしてここに居なくても良い」

と考えて転職してしまう可能性は多いにあります。

 

そのような中で新入社員を迎える職場では何に気をつけて、

効果的に教育する為に何を大切にすれば良いのでしょうか?

これは決して新入社員だけではなく、中途入社の社員や新人パート・アルバイトにも

同じことが言えますので、是非、おさえていただければと思います。

 

ポイント1.組織的な受容

まず、最初に大切にしなければならないのは、新入社員を受け入れる際に、

組織的な受容があるかどうかです。

ある企業では新しく社員が入社すると、すぐに退職してしまうという課題を抱えていました。

その原因を追求したところ、入社しても部署内の簡単な挨拶程度で、

他部署への紹介もなく、職場で新人を迎え入れる際の歓迎感が全く無かった為、

長く続かずに辞めてしまうことが繰り返されていました。

それから、新しい社員が入社する際は全スタッフがウェルカムに歓迎し、

新しく入ったスタッフのケアを強化したところ、早期退職者が無くなりました。

このように仕事の内容ではなく、新しく入る社員に対して組織的な受容があるかどうかで、

離職率も、その後の成長の度合いも大きく変わります。

誰しも新しい環境に身を置くことは、

・うまくみんなとやっていけるかどうか?

・自分に務まるかどうか?

・足を引っ張ることにならないだろうか?

・自分の存在を認めてもらえるかどうか?

など心配と不安に溢れています。

このようなことを新しい社員を受け入れる際には、

まずは注意しなければなりません。

 

ポイント2.ヒューマンスキルの教育

本来、学生時代に経験すべき社会経験が不足している新入社員にとって、

「社会人として大切なヒューマンスキル」、人間力を養う為の支援は、

新入社員が職場に配属されて、職場に順応できるかどうかの大切なポイントとなります。

私は、ホスピタリティコンサルタントとして新入社員研修をホスピタリティの考え方を

ベースに実施しているのですが、ホスピタリティは、顧客に対してのおもてなしや厚遇

だけではなく、「相手(顧客・仲間)に貢献することで得られる自分自身の喜び」

を意味します。

従って、学生時代は親や先生から様々なことを「与えられる人生」を送ってきましたが、

これからは社会人となって「顧客や仲間に与える人生」、つまり貢献をベースとした人生に、

180度転換します。

 

その与えるとは何か?

 

新入社員は、まだ業務の知識やスキルが無い為、

「与えることはできない」と考えがちですが、

「朝、自分から挨拶をすること」

「いつも、明るく元気でいること」

「自分の機嫌、不機嫌を作らないこと」

「何かしてもらったら、ありがとうを必ず伝えること」

「何か、私にできることありますか?と上司、先輩に自分から声掛けすること」

このような一つひとつが「与えること」を意味し、

いつも明るく元気でいるだけでも、職場を明るく照らせる。

つまり、与えることになるのです。

このような上司や先輩に与える言動が、自分の貢献を実感でき、

先輩や上司の笑顔や感謝の言葉が、新入社員の承認に繋がり、

職場での存在意義を実感できることとなります。

 

このような、「与えられるから与える人生になること」や、

「新入社員でも与えること、貢献できることがある」

といったことを、新入社員に教育できるかどうかで、

学生時代の延長線で「受け身のまま」でいるのか、

社会人として「主体的に生きる」ことを選択するのかで、

大きくその後の社会人生活が変わります。

そのような教育が結果的に職場で新入社員がうまく立ち居振る舞えるか、

上司や先輩から承認をされ、居心地が良く仕事ができるのかを分けることになります。

 

ポイント3.この仕事の意味・意義を共有すること

未来への夢と希望に溢れて目がキラキラしていた新入社員が、

半年経って会った時には、その目の輝きは消え、疲弊しているといった姿を

よく目にします。

その原因は、新入社員が描いていた「理想と現実のギャップ」、

「仕事が思ったよりも大変だった」ということも、もちろんありますが、

もうひとつは「仕事の意味・意義」が共有されずに、

ただ上司から指示された目の前の業務を義務感でこなしているだけ

このようなところに原因があると考えられます。

「何の為にこの会社に入ったのか?」

「何の為にこの仕事をしているのか?」

「この仕事が、どんな意味を持ち、誰の何の為に役立っているのか?」

「この仕事の喜びややりがいは何か?」

といった業務ではなく、この仕事に対する目的に関する言葉が、

先輩や上司から聞こえてくることもなく、

ただ、やらなければならないことが指示、命令されるだけ。

 

これでは、新入社員の目の輝きが曇るのも頷けます。

新入社員が入社したら、業務の知識やスキルを教える前に、

この仕事の素晴らしさややりがい、どんな喜びがあるかを、

まずは情熱を込めて、上司や先輩が伝えること

 

そして、日々の中でお客様に喜ばれたことや貢献したことを口に出して共有すること。

このような言動が日頃からある職場と、黙々と業務をこなすだけの職場では、

その後の離職率や新入社員の成長に大きな差をもたらします。

 

いかがでしたでしょうか?

 

新入社員教育というと「早く仕事を覚えてもらい戦力になってもらうこと」と、

どうしても考えがちです。

しかし、その手前で受け入れる側がすべきことがあること、

それが、その後の新入社員の早期離職や成長、組織の生産性に大きな影響を及ぼすことを

十分に考慮して新入社員の教育をすることが重要です。

 

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