2020.11.18
ホスピタリティコラム
コロナ後にサービス業がやらなければならない使命とは?
昨今のコロナ禍において、やっと少し収まってきて少し経済が戻ってきたかな?
と思っていた矢先に、また感染者が増え、
まだ、終わりの見えないこの新型コロナウィルスですが、
我々サービス業は、目先のことに一喜一憂して下を向くことなく、
このコロナ禍を人類が超えた先を見据えた事業運営が重要です。
コロナ禍以前は、私たちは接客・サービスを通して、お客様のことを想い、お客様と触れ合いながら、
時には元気を、時には笑顔を、時には感動をお客様に提供してきました。
そんなことが当たり前だと思う毎日を過ごしてきた中で、事態は一変しました。
「人と会ってはいけない」
「人と触れ合ってはいけない」
「人と人の間隔を2メートル以上空けなくてはいけない」
それまでは人手不足で忙しく、お客様に接客することが苦痛になったり、嫌になったりしていた人も居たはずです。
しかし、今回の件で、お客様が来てくださること、自分のサービスを受けていただけることが、当たり前ではなく、
「ありがたい」ことなんだということを、私自身も痛烈に感じました。
そして、自宅待機する中で、人に会ってはいけないということが、
我々サービス業に携わる者にとってどんなに苦しいことかも味わいました。
それからこうやって少しずつ普段の生活に戻っていく中で、私が恐れていることがあります。
それは、コロナ騒動で培われた、
「人には会わない方が良い」、
「関わらないほうが良い」、
「密にならないほうが良い」
という人々の思考です。
この人と人との距離感が、「物理的な距離」だけでなく「心の距離」まで離れていく気がしてなりません。
確かに、この事をきっかけにテレワークが進み会社に行かなくて良くなるかもしれません、
更にネットショッピングも進み人を介して買う必要性が無くなるかもしれません、
食事もレストランに行かずに、宅配で済むかもしれません。
しかし、「人間は人間によってのみ、大きな喜びやしあわせを得られる」と私は考えます。
これからの未来において、人との関わりを減らすということは、
「人間としての喜びやしあわせを削ることになる」と危惧しています。
これからの時代は「モノ」ではなく「心」の時代です。
それなのに、人と人との関係が希薄な世の中になって良いのでしょうか?
良い訳がありません。
そして、その「人間による喜びやしあわせ」に最も貢献できる仕事こそ、接客・サービス業に他なりません。
従って、この新型コロナウィルスで人々の疲弊した心を、私たちの接客・サービスを通じて、
「お客様に喜びやしあわせを実感していただくこと」が、私たちができる社会への貢献であり、使命であると考えます。
まさに、私たち接客・サービス業が頑張ることが、日本が明るく元気になる原動力となるのです。
この11月に発刊された私の3冊目の著書、
『接客・サービス業のリーダーにとって一番大切なこと』は、
まさにコロナ禍の執筆中となり、色んな想いを抱きながら書かせていただきました。
そして、コロナを超えた後の時代に必要なマネジメントのあるべき姿を書かせていただいたつもりです。
よろしければ是非、ご一読ください。
著書『接客・サービス業のリーダーにとって一番大切なこと』絶賛発売中!
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