2021.01.25
マネジメントコラム
「表面的な部下」を「やる気に溢れた部下」に変身させる方法!
◆表面的な部下の特徴
「仕事に気持ちが入っていない・・・」
「返事はいいけど、やることをやらない・・・」
「言われたことしかやらない・・・」
そんな「表面的な部下」に頭を悩ませているリーダーも多いのではないのでしょうか?
そんな表面的な部下の共通の特徴は「外発的な動機」を
モチベーションとした仕事をしている点です。
その外発的な動機付けとは、自分以外の外からの刺激によるもので、
「上司から命令される」
「他部署から頼まれる」
「お客様から注文される」
といったものです。
これらは「やらなければならない」仕事ばかりで、
自分の「やりたい仕事」ではありません。
一方で、やる気に溢れた部下は、外からの刺激による動機付けではなく、
自分の体の内側から湧き出す「内発的な動機」を持っています。
「もっとお客様に喜んでもらいたい!」
「日本一のパティシエになりたい!」
「患者様を私の看護を通して元気にしたい!」
このようなスタッフは「やらされ感」ではなく、「やりたい感」に溢れています。
それでは、どのようにすれば、表面的でやる気が見られない部下を、
やる気に溢れる部下に変身させられるのでしょうか?
◆やる気に溢れた部下に変身させる方法
それには、前述の内発的な動機付けが必要です。
「人から言われてやるアクション」と、「自分から自発的アクション」とでは、
取り組む姿勢も、エネルギーも、結果も違うことは明らかです。
従って、如何に部下の内発的な動機が引き出せるかがポイントとなります。
私もホスピタリティコンサルタントとして数万人のスタッフ教育に関わってきましたが、
スタッフ自らがお客様を想い、主体的なもてなしをするホスピタリティこそ、
内発的な動機を引き出すことをベースとした教育が肝となります。
その上で、私が受講生の「内発的な動機」を引き出す上で大切にしてきたのは、。
「自分の仕事の意味・意義」に気づかせることです、
「部下が何の為に仕事をしているのか?」
この仕事の目的をどう考えているのかによって、
その部下が「外発的動機により仕事をしているのか?」
「内発的動機によって仕事をしているのか?」
が分かります。
表面的な部下の仕事の目的は、
「生活のため」
「給料のため」
といった待遇面の回答が多く、
やる気に溢れた部下は、
「お客様に喜んでいただくため」
「世の中に貢献するため」
といった仕事の喜びや、やりがい、価値といった回答が多い傾向があります。
しかし、基本的にサービス業で働く人は、
表面的な部下も「お客様に喜んでもらいたい」という想いを持っており、
その内発的な想いを引き出して、その部下の仕事の目的化することが、
効果的です。
具体的には、ミーティングや面談の時間を活用して、
以下の質問を部下に考えてもらいます。
Q.「この仕事の喜びは何か?」
Q.「この仕事は誰のどんなことに役立っているのか?」
Q.「この仕事の楽しさ、やりがはどんなことか?」
Q.「もっとお客様に喜んでいただくために何が必要か?」
Q.「世の中に色んな仕事がある中で、何で自分がこの仕事を選んだのか?」
Q.「自分はこの仕事を通じて、どんな人間になりたいか?」
これらの質問は、仕事の意味や意義を引き出す質問で、
この質問に回答してもらうと、
如何に「自分の仕事の喜びややりがいはお客様への貢献にある」
という気づきを得ます。
その気づきを、仕事で表現できるように、
日頃の意識化、行動の習慣化を目指して、
上司として応援、サポートすることが重要です。
また、表面的な部下には、
「自分に自信がない」
「この前失敗したことがトラウマになっている」
「私なんて、迷惑を掛けてしまうから出しゃばらないほうが良い」
といった、表面的な部下でいる理由があることも多く、
それを上回る、内発的なパワーを引き出すサポートをするのも
上司の役割です。
世の中で、もったいない人財を作らないためにも、
上司のやりがいは大きいですね。
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