2020.07.24
ホスピタリティコラム
「ホスピタリティ」と「おもてなし」の違い
ホスピタリティは、日本語にすると「おもてなし」と訳されます。
それはそれで間違いでは無いのですが、厳密に言うと少し意味が異なります。
ホスピタリティの語源は、他国から来訪した旅人や病人を教会等の施設が保護したことから、客人を保護する、異人歓待がベースとなっています。(参照:日本ホスピタリティ推進協会教本)
おもてなしは諸説あるのですが、有力なのは聖徳太子が制定された17条憲法の第1条の条文、「和を以て尊しと成す」の「以て、成す」というところから「もてなす」となったという説が有力です。
これらを比較してみた時に、大きな違いとしては、「ホスピタリティを発揮することには、基本的に見返りや目的はありません。」
しかし「もてなし」は、「~をもって~をなす」という語源から考えると、「何かをすることで、自分自身の見返りや目的を成す」ということが見てとれます。
従って、「料亭などに取引先を接待してもてなし、これからの良好な関係性を築く」
「外国人旅行客を旅館でもてなすことで、また日本に来ていただいた時に利用してもらいたい」
といった目的があるのが特徴と言えます。
それでは、本当にホスピタリティは、見返りや目的を相手に求めないのか?
実は、ひとつだけあります。
それは、自分が相手にホスピタリティを発揮したことで得られる「相手の喜び」が目的であり、見返りとなります。
私たちも仕事をする中で、何に喜びを感じるかと言えば「お客様に喜んでいただいた時」ですよね。
従って、ホスピタリティは「他者に貢献した時に得られる喜び」が自分への大きな報酬となります。
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